風そよぐ、晴れた海

カテゴリ:浜松・水窪山仕事( 8 )

地下足袋はいて山歩き-北遠・水窪町で山仕事 3

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山を下り、一休みしてから山の人たちと別れます。

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水窪を後にし、佐久間のお土産屋さんに到着。
向こうに、県道を歩くお婆さんが見えます。
どこまで歩くんだろう?

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佐久間のお土産屋さん、「よれいね茶のこ」。飯田線「城西駅」の駅からすぐのところにあります。
ここも山の人が経営しているお土産屋さんです。
この日は定休日(月の半分は休みですが^^;)なので、一緒に歩いた清水さんに呼んできてもらいます。

ここの店主は、父の大好物の梅干を扱っています。
ここの梅干は、シソに漬けた状態のものではなく、その後干して潮を吹いている文字通りの梅干。
これをお茶漬けにすると、深い風味がじわりと染み出し、絶妙な味わいが楽しめるのです。

しかし、車を降りた店主の方が持ってきたのは、普通の梅干です。。


父 :これじゃないんだよぉ~~><; もっとカラカラに干乾びた、塩吹いたようなやつ、ない?
店主:あるよ。店ん中にゃ 3年ものが7箱くらい。
父 :それそれ!全部頂戴!
店主:ウチにはもっとすごいのあるで。店にゃ出せゃせんが。
父 :どんなの??
店主:  15年もの。

じゅ、じゅうごねん!!

絶句の果てに目つきが変わる、僕と父。

15年物を必ず送ってもらう約束を即行でする父。
3年物の梅干を買い占められた僕は、彼女のお土産に「柚ジャム」を購入し、皆さんとお別れします。


そして帰り道、この県道をロードバイクで走っているサイクリストに出会いました。
浜松市街から50Km弱。
さぞ心地よいツーリングだったことでしょう。
僕もいずれ、この道を走りたい。林道をMTBで駆け抜けたい。
今回は車だったけれど、僕も時間が許せば、彼のように自転車で山まで走り、地下足袋履いて山に入り、そして輪行で飯田線に乗りたい。
帰り道、ずっとそんな事を考えていました。

そんなにテクニックも体力もないけれど、山と自転車と鉄道が心底すきなんだなぁと改めて実感し、恐らくこの先もこの三つとずっと付き合っていくんだろうなと思った2日間でした。

次回は9月。
今度はもっと険しく、マムシがうじゃらか這っている山に入ります。
無事に帰ってこられるよう、今から山の神様にお願いをしなければ。


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秘境駅の宝庫、飯田線。
天竜川流域の険しい山間を走る。

2009年6月13日 OLYMPUS μ830



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by kaze_soyogu | 2009-06-19 01:08 | 浜松・水窪山仕事

地下足袋はいて山歩き-北遠・水窪町で山仕事 2

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車を止めた林道を見下ろしながら、尾根伝いに進みます。

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はるか昔、ここには沢があったらしい。
今では水が枯れ、跡だけが残っている。
2009年6月13日 OLYMPUS μ830


この辺りはいわゆる「痩せ尾根」で、足場が片足分の幅程度しかありません。
しかも木の根や蔦、植物の茎が足に引っ掛かります。
滑っても地面はふかふかの土ですから、ほとんど怪我はしませんが、一度落ちると上るのに苦労するため慎重に歩きます。

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恐らく江戸期頃からあると思われる彫り物。
これが何を意味するものなのか、ここにいる誰もが知りません。
一緒に山の神を祭っています(青い紙と赤い紙が、山の神のしるし)。
皆ここで帽子を脱ぎ、手を合わせてひとやすみします。


ちょうどこの辺りは、他の所有者との境目です。
自分の方の木に、油性マジックで印と日付をつけて行き、境界を主張します(笑)

境界のちょうど真ん中や、わずかにこちら側に生えている杉・檜もあるのですが、それには印はつけません。
そこに印をつけてしまうと、いらぬトラブルを生んでしまうからです。
お隣の所有者も同じ考えの方と見え、そういった木々にはどちらの印もついていませんでした。

都市では考えられない暗黙の了解が、ここにはあります。

通常の山歩きであれば、この尾根伝いに歩けばよいのですが、僕らは木を見なければならないため、この急斜面を上り下りしなければなりません。

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一度下り、また上ったところで、根を上げる父^^;(右側の黒帽子)

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この辺りの傾斜はこの程度。
急勾配ではありますが、土の状態が良く、凹凸が少ないため比較的上りやすい傾斜です。

足の指に力を入れすぎ、ふくらはぎばかり使っていると、すぐに脚が動かなくなります。
足裏全面を使い、太ももの裏の筋肉を使って上るのです。
この筋肉の使い方は、自転車のそれと良く似ています。

なお、父の帽子のトップにはポケットが付いており、ここにGPSを入れています。
このGPSで歩いた経路を記録します。
後にPCでデジカメ画像の撮影時間とGPSデータを自動で照会し、場所を特定。
それを元に、祖父と後の作業計画を組み立てます。

デジタル機器の進化は、こんなところでも充分に役立ってくれるのです。

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奥山さんと清水さんによって間伐された杉。
上のトタン屋根の下に、チェーンソーや作業道具が保管(放置?)されています。

間伐とは、間引きのこと。
これをしないと、山は日が当たらず、菌類や蔦植物が急成長して木々を絞め殺し、やがて死んでゆきます。
こうして荒れた山は、CO2吸収量も極端に減り、浄化作用を失い、また保水効果も薄れます。

自然林は、長い時間をかけこういった崩壊と再生を繰り返しますが、日本の植林はこの崩壊を減らし、安定した状態を長く保つために工夫されてきました。
切り過ぎず、切ったら植え、手をかける。
その結果が、これだけの先進国になったにもかかわらず、現在国土における森林割合約66~68%(統計により異なる)がという、森林王国の礎を築いたのです。

しかし、この森を保つための作業である間伐が、今は行われず放置されている森がたくさんあります。
その一因として、間伐材の利用が減ったことが上げられます。

今はエコの名の元に逆のことが呼びかけられていますが、かつて割り箸は、間伐材を利用して作られていました。
もちろん全ての用途が割り箸ではありませんが、かなりの割合を占めていました。
80年とか100年とかそんな立派な木は、割り箸素材には勿体無く、使いません。
しかし、外国産の安い割り箸の普及と(外国産は原価1円程度、国内産は2~3円)、割り箸そのものの利用率低下により、間伐材は利用されなくなりました。
そうして、間伐材が収入源として活用できなくなり、間伐を行えなくなってしまった森が沢山あります。

「松屋」に行くとよく思うことがあります。
森を育てるために切り出した間伐材で作った割り箸を使うのと、使うたびに洗剤で洗い汚水を生む、しかもプラ製の箸を使うのと、どちらがエコなのだろうかと。
もちろん、チェーン店では国内産間伐材製割り箸など使わず、安い外国産の物を使うでしょうが。。。

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枯れて毒キノコに犯されています。
毒キノコは、この子の全身にびっしりと生えていました。

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尾根の端の絶壁まで行き、昼食です。
このおにぎりは、清水さんの奥様が拵えてくれたおにぎり。
これとゆでたまごで腹を満たし、すこしお昼寝。

その後、同じ道を引き返します。

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コアジサイ。茎が紫で美しい。そこらじゅうに群生していた。
2009年6月13日 OLYMPUS μ830


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シャクジョウソウの一種。日陰に生える腐生植物。
2009年6月13日 OLYMPUS μ830

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この辺りではめずらしく広い尾根を下ります。ここはイノシシが土を掘った跡があり、結構凸凹しています。
地下足袋が合わない奥山さんは、杖を片手に少々お疲れ気味です。

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最後の難関^^; 行きではここを下りました。
ヒーコラ言う父を、皆で待ちます。
山歩きでは、ほとんどこんな感じの所を歩きます。
大雨の後では、崩れている箇所もあり、そこを横切らなければならないこともしょっちゅうです。
しかし、都会では体験できない多くがここにはあります。

仕事3割、遊び7割。
山は決して稼ぎにはなりませんが、それでも守っていく意義はあるし、何より素晴らしい世界がそこにはあります。
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by kaze_soyogu | 2009-06-19 00:18 | 浜松・水窪山仕事

地下足袋はいて山歩き-北遠・水窪町で山仕事


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今回は自転車とは関係ありませんが・・・。
6月13日、家の仕事の手伝いで、久々に山へ行ってきました。

私の本家は浜松市の天竜川を挟んですぐ隣にあり、
代々林業を家業としています。
山は静岡県と長野県飯田の境、天竜川流域の水窪(みさくぼ)にあり、
かつては材木を船で運ぶ廻船業も営んでおりましたが、
現在は林業を生業としています。

現在93歳の祖父は、年齢から山に入ることはなくなり、
東京に住む父が、代わりに見回っています。
そしてその父も、既に65歳。
まだまだ体力的には充分ですが、
今後のことを考え、これからは私も手伝う事になったのです。

今はまだ、山のことも木のことも、山の人、所謂『杣人(そまびと)』のことも、普通よりちょっと知っている程度です。ほとんど知りません。
杣人のことで知っていることと言えば、彼らの言う「この間」が実は40年前の話だったりと、年月感覚が微妙におかしいことくらい^^;
これから山の人との温厚を深め、山を木を知らなければなりません。


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深夜の東名高速下り線。結構交通量があります。
2009年6月12日 OLYMPUS μ830


金曜の夜、定時に退社し飯田橋で父と待ち合わせ。
19:00ジャストに飯田橋を出発し、東名高速で一路浜松を目指します。

日が変わる頃にホテルに到着し、明日に備えイソイソと寝支度を整えます。
祖父の家に泊まるのが安上がりですが、
この時間では遅すぎるのと、寝支度が早く済むためホテル泊まりです。

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天竜川の下流はやたらと広い。
2009年6月13日 OLYMPUS μ830


翌朝は6:00起き。即行で支度を済ませ、6:30に出発。
天竜川を上流方向にずっと上って行きます。

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天竜川上流、北遠地域
2009年6月13日 OLYMPUS μ830


出発後1時間程度で、秋葉ダム周辺の北遠地域に入ります。
驚いたことに、この道を中・高校生がママチャリ&ジャージ姿で走っています。
彼らがスポーツサイクルに乗ったら、僕など簡単に千切られてしまうかもしれません^^;

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地下足袋は山歩きの必需品。登山靴では滑落します。
2009年6月13日 OLYMPUS μ830


山の人の家に向かう間、足袋に履き替えます。
地下足袋は、土の感覚がダイレクトに足裏に伝わり、またつま先の踏ん張りも利くため、山仕事には必需品です。
こういった山では、登山靴のようなものだと、ほんの少しの土の崩れが分からず、また踏ん張りも利かないため、却って危険です。

もちろん、底の薄い地下足袋で、土から頭だけが出ている石の上に乗ったら、痛いです。
しかし、この痛いという感覚が、山では必要です。
石の上は滑りやすいので、なるべく避けた方が良いのですが、靴だとそのまま踏めてしまいます。そして滑る。非常に危険です。
地下足袋だと、痛いから避けます。
事故を避けるためにも、足裏に何かを感じる事は必要なのです。

なお、足袋の下には「軍足」という、軍手と同じ素材の靴下を履いています。

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私の曽祖父の代から、山の手入れを請け負っていただいている杣人の家付近。
ここのお茶が、またおいしいんです。
2009年6月13日 OLYMPUS μ830


天竜川から離れ、水窪の幹線道路(^^;)を登り、山の人の家に着きます。
ここからは山の方3名、奥山さん、清水さん、佐藤さんとご一緒します。
皆さんにご挨拶、自己紹介をしたところ、なんと皆様、小さい私が遊びに来たことを覚えていらっしゃいました!
これから長い付き合いになると思いますが、よろしくお願いいたします!

以前は、このお茶畑から山に入っていましたが、現在は林道ができているため、もう少し車で上ります。


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ひたすら林道を登ります。
この先は、ごつごつした岩の転がる荒れ道です。
さすがジムニー。こういう道は滅法早いです。
セリカGT-FOURだと、いつ腹を当てるかと冷や冷やしながら、慎重に走ります。

MTBで走ったら、楽しいだろうなぁ。

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山の下のほうに見える細い筋が、川筋の県道です。

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しばらくすると、林道が途切れます。
ここから先は工事中。開通にはあと数年を要するでしょう。

しかし、この道が通ったお陰で、だいぶ楽になりました。
切り出しの手間もだいぶ省ける事でしょう。

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転がっていた石を車止めにして、山に入ります。

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先頭は、もちろん大ベテランの奥山さん。
70歳も半ばに差し掛かる年齢とは思えない健脚。
穏やかな気質と言い、私の憧れです。

しかしこの日は、この方がとても苦労されていました。
なんでも、新しいタイプの地下足袋が合わず、うまく歩けないとのこと。
地下足袋にも用途に応じて数種類あるのですが、選択を間違えると大変なようです。


<次回に続く>


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by kaze_soyogu | 2009-06-18 01:23 | 浜松・水窪山仕事

あけまして、おめでたく。



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2008年1月1日 セリカGT-FOUR WRC エンジンルーム
OLYMPUS CAMEDIA SP-500UZ



明けまして、おめでとうございます。
三が日中にご挨拶できてひと安心のゆっけです。

↑の画像は、父の車、セリカGT-FOUR WRC(世界限定2500台)のエンジンルームの画像です。
景気良くブン回している上に、頑丈な3S-GTEの素性も相俟って、
19万km超えても、低速トルクに衰えは見られるものの、
かなりいい状態を保っています。

60超えてこの車。そしてあの運転。ワタシより上手い。
家庭人としては問題大アリの人ですが、趣味人としてはいい感じです。


そんな父と今年もまた、浜松の祖父のところに行き、貴船神社に初詣してまいりました。

昨年は、様々なことから会社を辞め、バイト生活に入り、そんな中でも自分が実はかなり成長していた事を実感した年でした。
そして、彼女と二人で、お互い苦しいところをフォローし合った1年でもありました。

そして、最後の最後に、忘れられない素晴らしい出会いもあり。
なにかを真剣に求めていると、自然にそういう人にめぐり合える。
不思議だけれど、そんなもの。


今年はどんな一年になるのやら。


先行きは分かりませんが、だからこそ面白い!


皆様にとりましても、素晴らしい一年になりますよう、お祈り申し上げます。



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2007年12月31日 東名高速
OLYMPUS CAMEDIA SP-500UZ

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by kaze_soyogu | 2008-01-03 13:59 | 浜松・水窪山仕事

貴船神社へ初詣




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2007年1月1日 掛塚の老夫婦
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2007年1月1日 初詣は氏神様の貴船様へ
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by kaze_soyogu | 2007-01-04 23:55 | 浜松・水窪山仕事

新年



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2006年12月31日 中央線車内より2006年最後の日の出
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2006年12月31日 東名高速からの富士山の眺め
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2006年12月31日 松市街の夜景
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2007年1月1日 初日の出
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2007年1月1日 ホテルより浜松駅方面を眺める
Canon Power Shot S3 IS

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by kaze_soyogu | 2007-01-04 23:42 | 浜松・水窪山仕事

乗馬おじさん


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怒涛の1日3連続画像UPもやっと収拾が付き、また雪の画像てのもナンなので、天竜川の堤防で見た乗馬おじさんをUP。車での移動中、偶然見かけました。超かっこいいっす。

そう言えば土曜の夜、テレビで映画「花のお江戸の釣りバカ日誌」をやってましたが、その中の斬り合いのシーンでは羽黒山五重塔周辺が使われていました。でも、知らない人が見たらCGとだ思うかもしれませんね。
また、チラッ、チラッと鶴岡の史跡のカットが使われており、相方と二人で「ほんとはこういうところなんだぁ」と言いながら見てました。

いや、なんせこのあいだは全て真っ白でしたから。
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by kaze_soyogu | 2006-01-23 01:45 | 浜松・水窪山仕事

明けましておめでとうございます


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明けましておめでとうございます。
今年もひとつ、よろしくお願い申し上げます。

と言うわけで、今年も磐田市掛塚(旧竜洋町掛塚。浜松市とは天竜川を挟んですぐ隣。磐田よりも浜松の方が断然近く、磐田は完全に他所の町)の爺様、婆様、そして親戚まわりを済ませて来た。
この日はSOLの卓磨さんも実家のある浜松にいらしたそうだ。卓磨さんの実家周辺にはワタシの親戚もおり、実は1日の親戚周りでそこに寄っている。

それはそれとして。

毎年のことではあるが、31日昼頃父が自分の家にやって来、浜松に向かう。そして大晦日はホテルに泊まり、元日の朝爺様婆様の家へ行き、色々用事を済ませてその日の夜に船橋へ帰るという高圧縮スケジュールだ。この話をすると、大抵の友人は「なんでそんなにせわしないの?」「お父さんの実家なのに、なんでホテルに泊まるの?」などなど「?」の嵐らしい。逆にこの家系をよく知る方々は皆納得する。まぁ、それぞれの家で色々あるのだ。

そんなワケで、普通の爺様婆様のところでゆっくりするというのとはかなり違う。特に1日は、忙し過ぎてゆったりする時間などほとんど無い。将に時間勝負。午前中にお宮参りや墓参り、午後1時半頃から4~5件程のお年始周りを済ませ、その足で船橋に帰る。半分仕事に近い。

それでも、今年は昨年(もう一昨年になるのか)に比べれば楽だった。いや、極楽だった。というのも・・・


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記憶に残っている方もいらっしゃるだろう。一昨年の大晦日はこの有様だったのだ。東京にはめずらしく、真昼間に雪が降り出し、東名高速に入る頃には薄っすらと路面に雪が積もり出し、横浜町田インターで強制的に下ろされてしまった。
父は29日に雪が降った時点でタイヤを換えたが(ワイパーは換え忘れた)、予報が出ていたにも拘らずスタッドレスも履かずチェーンも持たずに出てくる輩がわんさとおり、帰る人、頑張って行く人、そして道をふさぐ車で一般道は大混乱。家を出たのが午前11時、その後何とか開いていた沼津インターまで辿り着き東名に乗れたのが夜も10時半頃、結局日が変わった直後、除夜の鐘を聴きながらホテルの駐車場に車を止めるを言う有様だった。

直近に雪が降り、その後も気温が上がらないと、路面は冷え切り次に雪が降る時は簡単に積もる。道路は大丈夫だろうなどと言う認識は甘い。とは言え、そんなことを雪国でもない土地の人が(斯く言うワタシも雪国の人間ではないが)知る由もなく、また話を聞いてもピンと来るはずも無いか。
要は仕方が無かったのだろう。こういうこともたまにはある。運転も不慣れ、雪道なんて初めてという車がほとんどの中で、貰い事故など無く辿り着けたのはなによりだった。

一番上の写真の通り、今年は富士山に雪が無かった。これが少しばかり寂しいが、大晦日、元日と富士山が拝めた。ありがたいことだと思う。
昨年の10月のある晴れた日、出勤途中にご家族に方に車椅子を引かれ散歩していたお婆さんとすれ違った。そのお婆さんは、少し頭を上げ、「お天道様が暖かくてありがたいねぇ」と呟き、車椅子を引いていた方も「そうだねぇ、お天道様はありがたいねぇ」と仰っていた。
この「ありがたい」という言葉がやけに心に残っている。
健康でいられること、無事に1年乗り切れること。それだけでもありがたいことなのだ。いや、それが何よりもありがたいことなのだ。今年はこういうことでもありがたいと思えるような心持を、もっと育てて行こうと思う。

ところで、ここは富士川のサービスエリアなのだが、夜にこの辺りの地点を東名高速(写真左下の高架。急な下り坂になっている)上り線から眺めると圧倒される。いつも感動してしまう、将に絶景なのだ。山の合間を縫うようなカーブの連続を抜けると、突然目の前が開け、黒いシルエットとなった富士山が左手に、眼下一面にはまるで満天の星空のように町の明かりが飛び込んでくる。その街の明かりに向かってひたすら下ってゆく。永遠に続けばいいのに。いつもそう思ってしまう景色なのだ。
ただ高速から眺める夜景なので、それをそのままカメラに収める事は出来ない。このサービスエリアに止まれば可能だが、車から眺める景色とは少し違う。その為いつも、「この景色撮れないのは悔しいねぇ」などと話しながら、まぶたの奥に焼き付け続けるのだった。

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天竜川に掛かる、嘗ては河口に最も近い橋だった「掛塚橋」。長さ約850m。旧竜洋町と浜松市を結ぶ。
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by kaze_soyogu | 2006-01-02 18:59 | 浜松・水窪山仕事


自転車をカッコよくカスタマイズ。そしてときどきポタリング。ある日突然シクロツーリストになったりも。


by FucaNeus

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