風そよぐ、晴れた海

<   2005年 09月 ( 10 )   > この月の画像一覧

房総一周の記録-01

e0066210_0434279.jpg


内房線の車窓から、竹岡~浜金谷辺りの景色。以前の小湊鉄道の旅と前後して3回ほど、青春18キップで房総をグルッと回ってきました。

内房線沿いの景色は外房のそれと比べると海が近く、また見られる時間も長い。
この山の合間から現れる海の光景は、何度見ても「おおっ!」と声を上げてしまう。また、窓を開けると潮の香り、草の匂いが漂ってきて心がぽわんと和む。
外房の場合は、海の見える時間は短いが、その匂いや香りにもう一つの色が加わる。民家が近い為、台所の香り、お盆時ならば線香の香りまで車内に漂ってくるのだ。

「どっかで煮物作ってるね」
「ん?どっかの夕飯は焼き魚だ」
「味噌汁の香りは途切れないねぇ」

この「人の生活の匂い」が、海の景色以上に印象深く、また心に染みるものだったりもする。


e0066210_1145793.jpg

[PR]
by kaze_soyogu | 2005-09-30 01:02 | 小さな小さな鉄道旅

ピノちゃん



e0066210_132334.jpg


JR吉祥寺駅構内で見つけて一目惚れした「ピノちゃん」。
本当は顔を描い遊ぶのもなのだそうですが、可愛いのでそのまま。
描いたら絶対この世のものとは思えないような顔になる^^;

つか何気にこいつカメラ目線。目無いけど。
[PR]
by kaze_soyogu | 2005-09-27 01:36 | あれやこれやの小物達

おとぎの国の喫茶店-「ゆりあぺるぺむ」


※店内は、店員さんにフラッシュ不使用・シャッター音無し、動き回らない等の条件付でカメラ使用許可をいただき、撮影しました。


e0066210_164378.jpg


吉祥寺の繁華街にある、小さな小さな喫茶店、「ゆりあぺむぺる」のお話です。。
ここのお店は、混んでいても一つ二つ程度は席が空いているので、よく利用します。ライブハウス「曼荼羅」系列の喫茶店で、宮沢賢治の「春と修羅」の「小岩井農場」に出てくる名前が由来だそうです。
→曼荼羅グループ・HP
→ゆりあぺむぺる・HP

店内の昔の音のするスピーカーからは、いつも適音で弦楽の重奏曲が流れています。音源はCDですが、まるでレコードのようなシャリシャリ感と籠りがあるのです。
調度や小物は、ただアンティークなだけでなく、童話の挿絵をそのまま形にしたような、不思議な雰囲気を湛えています。狭過ぎず広過ぎない店の広さと相俟って、隠れ家的な雰囲気を醸し出しています。

カウンター席もあるのですが、ガチャついた騒音はほとんど無く、ゆったりとした雰囲気に満ちています。時の流れを忘れてしまう、温かなお店なのです。

e0066210_1243366.jpg

e0066210_127419.jpg

e0066210_1291028.jpg

これはアップルティーですが、ワタシはここのウインナーコーヒーやホットモカジャバがとても好き。コクと甘みが絶妙で、仕事帰りや疲れた時の息抜きには最高なのです^^
また、カップや食器の装飾もとても美しく、思わず持ち帰りたくなってしまいます。

e0066210_134528.jpg

とても素敵で居心地の良いお店なのですが、特に冬場、しばらくいると眠くなり帰るのが嫌になってしまうのです。



e0066210_1363120.jpg

[PR]
by kaze_soyogu | 2005-09-26 01:39 | 東京散歩

浜田山の「のきさきギャラリー」

e0066210_241207.jpg

浜田山駅前の商店街を歩いていると、薬屋さんのショーウィンドウの片隅に、こんな展示を見つけました。

これを見てふと思い出したのが、会津若松の「のきさきギャラリー」。会津若松市大通りと、その周辺商店街のお店のおかみさん方から成る、『アネッサクラブ(会津では商家のおかみさんを「あねさま」と呼ぶことから、そう付けられたそとか)』が展開している、街の美化運動の一環です。
クラブに入っているお店は、ショーウィンドウや店先に、四季折々、会津の歴史や文化に彩られた小さなギャラリーを展開しているのです。
→アネッサクラブ・ホームページ
→のきさきギャラリー紹介ページ


そのギャラリーのお陰で、会津の市街を歩いていると飽きが来ない。街自体に余裕と温もりを感じます。会津の長い歴史や豊かな文化を更に彩深くし、訪れる人々の目と心を楽しませてくれるのです。

この薬局の「あねさま」が、のきさきギャラリーのことをご存知かどうかは分かりません。ただ、こんなギャラリーが、行く待ち行く街至る所に展開されていたとしたら、それはとても素敵なことじゃないか、と思うのです。


e0066210_3255540.jpg

e0066210_326566.jpg

[PR]
by kaze_soyogu | 2005-09-25 02:38 | 東京散歩

小湊鉄道の旅・その3-上総大久保で小休止

e0066210_037457.jpg

11時31分、再びやってきた列車に乗り、次の駅を目指します。
この列車は、終点「上総中野」の一駅手前、「養老渓谷」までしか行きません。なので、ちょっとしたワケあって、上総大久保で降りることにします。

「列車」とは言っても一両編成。しかもワンマンではなく車掌さん同乗。こういう場合、何と言えば良いんでしょう?

ここは「飯給(いたぶ)」凄い、一発変換できる。それはそうと、前の駅の「さとみ(里見)は、滝沢馬琴著『南総里見八犬伝』の舞台となった、あの里見です。

飯給駅のホームの片隅に、大きく口を開けた可愛らしい蛙の置物がありました。置いたのは職員さんでしょうか。利用客に気付かれるのを、彼はじっと待っています。



e0066210_0375430.jpg

「そいじゃまた明日、頑張ってねぇ」
「おばあちゃんもお大事にねー!」

女性車掌さんとおばあさんが挨拶を交わします。常連のお客さんなのでしょうか。極自然に、親しげな挨拶です。

ワタシは人のつながりが薄く、隣に住む人の顔すらほとんど見たこと無いようなマンションで育ちました。お客さんはほとんど顔見知り、顔を合わせるとちょっとした世間話に花が咲く。そんな憧れの光景が、ここにはあるのです。



e0066210_0383513.jpg

緑の中にポツンとある、上総大久保駅。ここまで来ると田んぼや畑は姿を潜め、低い山並みばかりが広がります。

ここでも降りたのはワタシと相方だけ。しかし、平日は多くの小学生がこの駅を利用します。
このすぐ近く、歩いて1分もしないところに、「白鳥小学校」があるのです。



e0066210_0385562.jpg

この上総大久保駅待合室の壁に、トトロの絵が描かれています。白鳥小学校の児童の手によるものです。

んが、しかし!!夏休みを良いことに、ポスターが被せられているじゃありませんかっ!児童が来ないからって、こりゃ無ぇだろうよっ!とは言え、これを目当てにここまでやってくる僕らのような人間もそうそういないんじゃないかと思われますから、これはこれでしょうがないのかな、と。



e0066210_0393177.jpg

他の壁にも、トトロやまっくろくろすけ、散歩道の草が描かれています。

「ウチの経済もまっくろくろすけだったらなぁ・・・」とワタシ。

白鳥小児童の作品コーナーには、俳句が掲げられていました。「にこにこと たくさん食べた すいかをね」。出来不出来はともかくも、「あたしゃスイカが好きなんだよぉ!」というのがストレートに伝わってきて、なんだか微笑ましい気分になれるのです。



e0066210_0395980.jpg

欠けた窓ガラス、綺麗に並べられたちり取りと竹箒、そして木枠の額に入った時計。

このガラスは、誰が欠かしたんだろう。この微妙にずれた時計を、どれだけの人が頼りにしたのだろう。この竹箒で、何人の人ここを掃除したんだろう。

なんでもない一つ一つのものに、ここを利用する数少ない人の顔を写しながら、五井駅で買ったあさり弁当を頬張るのです。



e0066210_0402065.jpg

この上総大久保には、上総川間と違って自販機やトイレ、公衆電話まであります。小学校が近いこともあるのでしょう。

ここでカルピスソーダもどきを二本空けてしまいました。あんなにジュースが美味く感じたのは、数年ぶりくらい久々のこと。普段の不健康な生活が忍ばれます。



e0066210_040494.jpg

何故か二棟ある離れのトイレは、当然ボットン。しかし汚さはあまり無く、中には一輪挿しに造花まで挿してあります。

駅を出ると、辺りは森。この辺りは養老渓谷も近く、ハイキングコースになっているのです。

トイレの前にある水道で手、足、首を冷やし、蝉時雨と涼しい風を浴びながら次の列車を待ちます。


e0066210_0411219.jpg



e0066210_0414194.jpg

待ちに待った列車が到着、終点上総中野までへ向います。

養老渓谷以降はこれまで以上にレールが悪く、脱線するかと思うほど揺れるのです。速度も30km出ているかいないか程度。それでも何とか辿り着き、いすみ鉄道へと乗り換え、終点大原へと向うのです。

お世話になった小湊鐵道とも、しばしのお別れ。次は来年の春、また会いに来る予定です。



e0066210_04213100.jpg

上総中野から大原へ抜けるいすみ鉄道は、第三セクター路線。富士重工製の車両を使用していますが、これ、不思議な感覚なんです。

ロングシートですが、それを除けばまるでバス。でもカタコトレールの上を走っている。バスなのか鉄道なのか、乗っていてたまに分からなくなる感覚なのです。



e0066210_0431353.jpg

大原駅に着くと、JR線改札に素敵なお出迎えが空を泳いでいました^^
梱包用のテープで作った金魚と、ピンで作ったトンボ。風が吹くたび、心地よさそうに空を泳ぐのです。

これからJRで、外房をグルっと周り内房へ抜け、浜金谷へと向います。次の電車まで一時間近く間があったため、近くのレストラン(もちろん個人経営)で涼を取りながら、小湊鐵道の沿線の景色を反芻するのです。


e0066210_0433542.jpg

[PR]
by kaze_soyogu | 2005-09-23 16:56 | 小さな小さな鉄道旅

大宮八幡・十五夜の神遊び その二

e0066210_139254.jpg

様々なものに心惹かれながら、やっとここまで辿り着きました。杉並は大宮八幡の北参道、「北神門(赤門)」。迫り来る夕闇にぼうっと浮き立つ提灯の明かりが、これから始まる十六夜の宴へと誘います。

「いざない」は「誘い」と書くのか。初めて知った^^;(←不勉強)


e0066210_2272257.jpg

「一番向こう側のは昔ながらのラムネ。真ん中は夏っぽい青。手前のピンクはオススメだよ。これは桃の味なんだ。珍しいだろ」

e0066210_2281764.jpg

「どれが一番売れる?」
「・・・やっぱり昔ながらのだね(笑)」

e0066210_2294452.jpg

「みんな昔ながらの懐かしい味がいいって言うんだ。たまに小さい子が色に惹かれてピンクの買う程度さぁ。こういう祭りだからかね。」

e0066210_2305365.jpg

「あたしぁ毎年ここで店開いてるよ。そうだ。家は東京で三代続いてんだ。ほら、三代で江戸っ子って言うだろ」

e0066210_2362184.jpg

「あんたら知るねぇだろうが、昔はねぇ、生まれた時に善を拵えるんだ。しっかりした奴をね。ちゃぶ台なんて無い時代だもんだからさぁ」

e0066210_236531.jpg

「それをずっと使い続ける。茶碗だって箸だってそうだよ?折れようが欠けようが新しいの買って貰えねぇんだ。」

e0066210_240031.jpg

「箸が短くなるもんだから、茶碗手で持たねぇと善から転げ落ちちまう。だからちゃんと持つようになるんだ」
「僕は茶碗に手を添えないでいると、お前は犬かって!よく両親に怒られましたよ」

e0066210_2481028.jpg

「お膳だと足も伸ばせないしね」
「そうそう。だから姿勢がちゃんとするんだ。昔はそやって鍛えられたんだぜぇ」

e0066210_242615.jpg

「あれだね、壊れたからって何でもほいほい買ってやるのは、俺ぁあんまし良くねぇと思うよ」
「だよねぇ。家の母親もあんまり買ってはくれなかったし。その方がいいのかもね」

e0066210_245998.jpg

ラムネ売りの、戦前生まれの母と同世代のおじちゃんと話し込んでいるうち、日もとっぷりとくれ、境内の竹筒に火が灯っておりました。


e0066210_2554628.jpg
三脚も無く、場所も人の合間だったので、残念ながら深町さんはチラッとしか見えず、また写真を撮ることも出来ませんでした。
何より残念なのが、深町さんの喋りを聞けなかったこと(笑)「演奏してる時間よりも喋ってる時間の方が長いんですよ」とは、卓磨さんの弁(笑)

来年もまた、あのおじちゃんに会えたらいいな。終演の後、善福寺川の畔で相方手製の弁当を頬張りながら、ふとそう思ったのでした。



e0066210_36757.jpg

[PR]
by kaze_soyogu | 2005-09-23 03:07 | 寺と神社とお祭りと

大宮八幡・十五夜の神遊び その一

9月19日、杉並は大宮八幡の「第五回 十五夜の神遊び・月の音コンサート」に行って来ました。
月の音コンサートでは、「SOL」のギター、川内谷卓磨さんがかつてお世話になった深町純さんが出演されるとのことで、半分は深町さん目当てだったりもします(笑)

当日、夕暮れ時から夜の撮影にも拘らず三脚を持って来なかった(使用不可だと思っていた)、コンバージョンレンズのアダプターを忘れる等結構間の抜けたチョンボはありましたが、そんなことどうでもいいやと思えるほど美しい光景、虫の音包まれながらのコンサート等々に、ただただうっとりするばかりでした。


e0066210_1593922.jpg
浜田山の相方の家を出、善福寺川沿いを歩くことにします。若干遠回りですが、今日は道路沿いよりも安心して歩けること、緑に包まれながらゆったりとした気持ちを保つことの方が大事なのです。


表に出ると、雲に霞んだ空が控えめな紅を差していました。


e0066210_264669.jpg
善福寺川沿いを歩きます。
緑豊かな木々からは、夏の終わりを告げるツクツクボウシの鳴き声。川の水面辺りでは、秋の訪れを知らせるトンボの群れ。ツクツクボウシが緑の夏に幕を引き、赤とんぼが秋の実りを運んでくる。

善福寺川沿いの散歩道は、東京でそんな季節を感じることの出来る、数少ないスポットなのです。



e0066210_23431.jpg
善福寺川緑地沿いを進みます。
程よく鄙びた木造瓦屋根の休憩所。中には竹箒、熊手が立て掛けてありました。別にめずらしくも何でもないもの達ですが、その佇まいはどことなく懐かしさを感じさせるものがあります。

屋根に降り掛かった枯れ葉が泣かせます。


e0066210_234147.jpg
この向こう岸では、今日もおじさん方がカントリーセッションを楽しんでおりました。

彼らとは、今年の春に出会いました。彼女と一緒に、猫とじゃれたり、緑地ではしゃいでいる子供を眺めたりとのんびり散歩をしていると、心地良いカントリー調の曲が聞こえてきたのです。

音に釣られてふらっと足を進めると、いい歳をしたおじさんが、ギターやバンジョーを思い思いに掻き鳴らし、思いついたように音を重ねているじゃありませんか。
そしてピタッと合ったところで、「んじゃ行くか」と歌が入り、更に乗って来るとコーラスが入ってくる。あまり上手いとは言えないけれど、そんな自由な演奏と、春の暖かい陽気に誘われて、彼らをナンパ(笑)してしまいました。

「家にいてもさぁ、かーちゃんに追い立てられるだけだからな!わはははは^^;」
「夏・冬はやらない。秋口と春先だけ。暑いのはヤだし、冬は指固まっちまうからね(笑)」
「別に、何時いつここに集まってやろうって決めてるわけじゃないけどね。もっと人多い時もあるし、少ない時もあるよ」
「そうそう。来られる人だけ来てやってんの」
「にーちゃん何かやるの?なに、ギター?どういうのやんの?」
「んじゃあ、ちょっと歌おうか」

ツクツクボウシの声と共に、彼らはまた戻ってきました。木枯らしが吹き始めるまでのほんの僅かな時間、木々のギャラリーに素敵なセッションを届け続けることでしょう。

善福寺川緑地には、宝石のような素敵な時が散りばめられているのです。


e0066210_2338962.jpg

[PR]
by kaze_soyogu | 2005-09-21 02:27 | 寺と神社とお祭りと

SOL秋葉原路上ライブ

e0066210_392150.jpg

久々に、SOLの路上ライブを見に行くことが出来ました。
「SOL」は、ボーカルの華さん、ギターにしてリーダーの川内谷卓磨さん、ベースの鳥羽正寛さん、パーカッションのユキさん、コーラスのHiroさんの5名から成るパンドで、吉祥寺・渋谷・秋葉原の路上やライブハウス等で活動されています。
昨年10月下旬のある日の夜、偶然吉祥寺の路上で出会ってから、すっかりはまり込んでしまったのです。
本日残念ながらユキさんは不在でしたが、4人で切なくしっとりとした音楽を秋葉原の空に響かせてくれました。
SOLのホームページ

この下3枚目の画像で、一人で歌ってらっしゃるのは、SOLと一緒に路上で頑張っていらっしゃる山辺秀美さん。なんと、路上ライブの為、毎週福島から東京まで通っておられます。
 本日、山辺さんは以前ワタシが住んでいた所のご近所さんだったことが発覚!ご当地話に花が咲き、夢中でお話してしまいました^^;
山辺秀美オフィシャルホームページ

山辺さんの手前で椅子に座ってらっしゃる方は、常連のみつひろさん。雨が降ろうが槍が降ろうが体調を崩そうが、SOLと山辺さんのライブにはいつも駆けつけ、最前列で彼らを支えていらっしゃいます。熱いハートと鋭い眼差しを持った「魂の男」なのです。


e0066210_310656.jpg

e0066210_3101825.jpg

e0066210_310342.jpg

e0066210_3105266.jpg

e0066210_3111112.jpg

e0066210_311593.jpg

e0066210_3121676.jpg

e0066210_3122768.jpg

この日はメディアに異常があり、数枚の画像(特に鳥羽さんと卓磨さんの2ショット)が飛んだりしましたが、SOLの曲に足を止める人も多く、とても心地良く撮影できました。

このあと、久々に会えた常連のふかぴょんさんと様々な音楽話に花が咲き、実に楽しいひと時を過ごすことが出来ました。フィードラーやルロイ・アンダーソンだけでなく、箏座まですぐさま分かった人は、ふかぴょんさん、あなたが初めてですよ(笑)

また、卓磨さんやSOLのHPを作成されたはるなさんとも色々なお話しに花が咲き、なんとお食事までご馳走になってしまいました。こんな厚かましいワタシを快く受け入れて下さって、感謝感激、本当にありがとうございました。


e0066210_3123633.jpg

[PR]
by kaze_soyogu | 2005-09-19 03:43 | SOLとの月日

小湊鉄道の旅・その2-上総川間で大はしゃぎ

e0066210_01752.jpg
中間地点の上総牛久を越えると、列車の本数は一気に減ります。全線単線の小湊線は、駅で上下線すれ違うしかありません。ところが、上総牛久の先は、駅でのすれ違いすらできず、1本の列車しか通れないのです。

また、牛久を越えると景色は一層鄙びてきます。我慢し切れなかったワタシは、「上総川間」で飛び出すように降りてしまいました。 相方が慌てて追いかけます。


e0066210_0172498.jpg

辺りを見渡すと、見渡す限り林と田んぼ、背の低い山々、そしてまばらな民家。

ホームの上でしばらくぼーっとしていると、心地良い風が頬を撫でます。その風に乗って、線、草の匂い、野焼きの匂い、土の香が漂ってきます。


e0066210_0174061.jpg

温暖な気候のせいか、9月の初めにも拘わらずほとんどの田で稲刈りを終えていました。もう少し早い時期であれば、黄金色に輝く景色が広がっていたのかも知れません。

ここには自販機も、公衆電話も、トイレすらありません。
そのせいか、機械的な音ほとんど無く、たまにするのは、稲刈り機の音だけ。聞こえるものは小鳥の声と虫の音、そして風の吹きぬける音・・・。しかし、持って来たMDを聴く気にならないのです。この音だけでいい。BGMは何もいらない。その空間には、何も無いようで実はとても豊かな音に満ち溢れているのです。



e0066210_0175355.jpg

待合室から表に出ようとすると、出入り口にこんな立派ななくもの巣がっ!それを見た相方は、「この駅、ほとんど使われていないのかなあ?」と。

しばらくすると、上り線に乗る為にやってきた女の子が、ごく当たり前のようのくもの巣をひょいと潜って中に入ります。こうして彼は、利用者達に守られているのです(避けられている?)
肝心の家主ですが、巣の真ん中辺りで酔っ払いが寝そべるようは格好で寛いでいます。慌てさせてやりたい衝動に駈られながらも、後の始末を考え放置です。



e0066210_0185100.jpg

表に出ると、のどかな田園風景が広がります。
 
草むらを一足歩く毎、無数のキリギリスがシャリシャリ羽をバタつかせながら飛び跳ね、草に止まったトンボが羽をキラキラ輝かせながら、ひらひらと舞うのです。

軌道上からも草が顔を覗かせています。この先上総中野方面へ向かうと、線路が隠れるほどに元気いっぱい生えまくっているのです。一見廃線状態、てかそれ鉄道としてどうなのよ?



e0066210_0181541.jpg
 
先日秋田で「カカシアート・コンテスト」が開催されたそうですね。ヨン様カカシまであったそうですが、冬ソナバージョンを案山子にするとただの浮浪者にしか見えないような気がするのですが・・・。

この案山子は手前のお婆さんの作品でしょうか?左側の・・・多分チアガールだと思うのですが、半被を羽織って体育の短パン穿いてるようにしか見えないのです。・・・手持ちの廃品有効利用ってことですか? 斜めに上がった腕が可愛らしいですね^^



e0066210_0182654.jpg
 
知らなければ素通りしてしまいそうなホームと、風が吹けば吹き飛んでしまいそうな、掘っ立て小屋の如きトタンの待合室。見た目通り風通しがとてもよく、この日はとても心地良い、涼しい風が吹き抜けていました。

待合室はオンボロですが、所謂ゴミは落ちてません。きちんとゴミ袋(ゴミ箱や屑篭でないところが素敵です(笑))にまとめてあり、汚らしさは感じません。また、ガムや飲み物のこぼれ跡なども無い。ムレムレの靴を脱ぎ、靴下のみで歩き回っても気にならないのです(ただ、日の当たるホームは火傷するかと思うほど熱を持っています)。

ワタシがはしゃぎまわっている間、相方はこの中の長いすでお昼寝です。



e0066210_0183673.jpg
 
田んぼと線路を隔てる叢には、農業用水路が隠れています。ここにコンクリの板を渡し、渡れるようにしてある場所がいくつかあるのですが(もちろんそこには踏み切りなど無く、線路上を渡るのです)、大抵コンクリが割れています。

大きくぐらつく足元にビビリながら、慎重に渡らなければなりません。ちょっとしたサバイバルではあります。 

こういった土地で草に覆われているところは、下に何があるか分かりません。気を抜くことは怪我の元となります。



e0066210_0184970.jpg

フェンスは無く、代わりに沢山の花や植物が植え込まれています。

小湊鉄道は未電化線のため、架線がありません。そのため沿線の景色はとても広々としています。

後日ここの話を栃木の友人にしたところ、「そんな景色はもう見飽きてんだよぉっ!」と言われてしまった。そりゃそうです。要は育った環境って奴ですね。

ちなみにそいつ、元ホストで現在実家の寺の小坊主をしています。暇があると高速バスで渋谷や原宿まで足を伸ばし、昼間からバーでグラスを傾けています。「幽霊なんていねぇんだよぉ」が口癖のヤサグレ坊主なのです(笑) ホスト衣装でお経を唱えたあの様は、なかなか見られるものではございません。

つか、坊さん酒かっ食らうのはマズいだろうよ?


e0066210_0185961.jpg

[PR]
by kaze_soyogu | 2005-09-17 22:14 | 小さな小さな鉄道旅

小湊鉄道の旅・その1-五井駅へ到着

e0066210_23533926.jpg

9月3日、憧れの(笑)小湊鉄道に乗る為、五井駅へとやってきました。

前々週の房総旅行の時、内房線の車窓越しに見かけた、田んぼと草むらの広がる景色の中に消えて行く一両編成の鉄道。緑一色の景色と、クリーム色と朱の鉄道のコントラストに、一目で惚れ込んでしまったのです。
小湊鉄道はJR内房線・五井から上総中野まで、その先は「いすみ鉄道」に接続しJR外房線・大原に抜けます。しかし、いすみ鉄道に接続し、大原まで綺麗に抜けられるのは1日5本しかありません。

「ねぇ、9時22分のに乗るとしたら、ここ6時半前に出なきゃ間に合わないよ?」
「・・・頑張って早起きするっ!」
「次の12時20分のでもいいんじゃない??」
「・・・・だってさ、乗れば乗ったでさ、どっかでふらっと降りたくなるじゃん?」
「・・・・・・・・(ー_ーメ)」

始めはこんな感じだった相方に、ほれ、ほれこんなのも、と沿線の駅の画像を見せますと、段々とその気になって来るのです^^ 青春18キップの残りがまだ3回分あった事、小湊鉄道にフリーキップがあることも手伝い、結局はここで降りたい、あそこもいいね♪なんてはしゃぎながらこの日を迎えました。


e0066210_23535994.jpg
 
情報では、沿線や降車予定の駅近くにコンビニやレストラン、駅弁すらなどありそうも無かったので、この日はワタシ謹製おにぎりとゆで卵をヒップバッグにぶら下げてきました。ちょっと重いがよーし、完璧っ!・・・・って、あれ??

JRから小湊鉄道への跨線橋で、惣菜・お弁当を販売しているではないか。完全にリサーチ不足です。しかも超美味そう。。わざわざ重い思いをしなくても良かったのか(ToT)
業者は「膳料理・やり田」。大正14年開業の老舗です。

並んでいるものは、弁当やサラダのほか、子持ちカレイの煮付け(しかも丸々一尾?)、ごぼう煮、煮昆布なんてのも。弁当などはその影に隠れ、まるでスーパーのお惣菜売り場。全般煮物が多く、色合いも「おばちゃんの食卓」なものばかり。

我慢し切れなくなった相方は、とうとうそこに張り付いてしまいました。


e0066210_23541148.jpg
 
そんな相方を放置(汗)し、ワタシはホームの駅事務所へ。そこで1日フリーキップを購入します。
1日フリー切符や房総半島横断乗車券(いすみ鉄道を経由し大原までのフリー切符)を購入すると、時刻表や沿線案内を渡してくれるのです。

おにぎりやらPLフィルターの入った小袋やら、色んなものがぶら下がりったヒップバッグから、なかなか財布を取り出せずアタフタしていると、「ゆっくりで大丈夫ですよ^^」と一声。温かなトーンのその一声に余計焦りが募るのです。

列車に乗ってから、待ってる人もいないのに、なんであんなに焦ったのかなーと考えてみました。もうこれは性なんですね。切符を買う時や改札では、スッと手早く済ませる。悲しいかな、人込みの中で育った人間には、百まで忘れられない性みたいなものなんだ、と。


e0066210_23543119.jpg
 
薄汚れてはいますが、例えば車内に捨て置かれた空き缶のゴミ屑のような不潔感ではありません。所謂「年季」って奴です。

五井駅では、列車の扉は閉まっています。手で開けて乗り込むのです。ワタシは東北暮らしの経験があるのですぐ分かりましたが、相方は東京生まれの東京育ち。なので、「閉まっていたらボタンを探す、ボタンが無ければ手で開ける」という癖がありません。扉の前で「どうやって乗るのぉ????」と呆然とするばかりなのです。


e0066210_23544631.jpg
 
画像では「あー、汚れてるねぇ」程度ですが、実際は曇りガラス状態です^^; ディーゼルカーだからなのか、関係無いのかは分かりません。

車内に入ると、排気ガスと油の臭いが鼻腔を突きます。そして、どことなく懐かしい香りも漂ってきます。そう。田舎の祖父母の家の香りです。


e0066210_2355532.jpg
 
内はロングシート、それを分けるかのように、真ん中に冷房用発電機の煙突が伸びています。冷房完備でも、扇風機は健在、頭を振り振りクルクルと回っていました。

昼間、蛍光灯は消えています。電力節約のためか、トンネルを通る時だけ点灯、あとは自然光のみが頼り便りです。柔らかな日差しが窓から差し込みます。この明かりのお陰か、様々なものが生き生きと見えるのです。

この女性車掌さんは、ワタシに切符を手渡してくれた方その人です。検札、各駅で扉の開け閉め、切符回収等、大きく揺れる列車の中をものともせずに、テキパキと、そして笑顔を絶やさず働いてらっしゃいました。


e0066210_2358111.jpg
 
五井駅を出てしばらく行くと、すぐにこのような景色に変化します。

とても心地良い景色で、沢山シャッターを切りたくなるのですが、如何せん窓があの状態。まともに写真は撮れません。
また、列車の揺れもとても大きく、ちょっとした遊覧船の方がまだいいかな、と言う程度。気を抜くとマジでコケます。

車体を大きくゆらゆら揺らし、側道の車に追い抜かれながら、一生懸命乗客を運ぶのです。


e0066210_012628.jpg
 
この日はかなり気温も上がっており、車掌さんも暑いのです。

・・・にしても、新聞紙てのはどうだろうか?
[PR]
by kaze_soyogu | 2005-09-17 03:07 | 小さな小さな鉄道旅


自転車をカッコよくカスタマイズ。そしてときどきポタリング。ある日突然シクロツーリストになったりも。


by FucaNeus

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

検索

カテゴリ

最新の記事

フォロー中のブログ

外部リンク

以前の記事

タグ

その他のジャンル

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧