風そよぐ、晴れた海

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日本海へ 第3章 合流。

4時半頃、彼女が自転車を抱え店に入ってくきた。
輪行のあとはずっと、輪行袋に入れたまま持ち歩いていたらしい。



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朝食を済ませると、早速パンク補修に取り掛かる。
チューブを引っ張り出すと、案の定リム打ちパンク。
聞くところによると、大き目の石を踏んだらしい。
この20Cのタイヤはサイドが柔らかいため、空気圧を高めにしても結構簡単にリムを打ってしまう。
チューブを交換しタイヤをはめ、空気を入れて完了。所要時間は10分弱。


時計を見ると、5時50分。
さ、ここからふたりの日本海がスタートだ。



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熊谷から本庄までは、特に見るべきものもない。
沿道は、ただ廃墟となったカラオケ店やパチンコ屋など、まるで「廃墟街道」とでも言うべき様相を呈している。道幅は広くないし舗装も割れているが、交通量が少ないのでさほど苦にならない。


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7時過ぎ、神流川を渡り、群馬県に入る。僕らにとって初の群馬県。
そこから高崎駅近く、烏川沿いの聖石橋まで17号で。
この先で18号に入るが、分岐点がややこしそうなので、聖石橋を渡り烏川右岸を走る。



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しばらく走ると、木造の橋が目に入った。
橋脚は鉄筋、橋は木造だ。
よし、あそこを渡ろう。


ゴトゴトと音を立てながら、二人して渡る。
木の感触は当たりが柔らかく、心地よい。
向こうからお父さんと娘さんだろうか、クロスバイクに乗った3人連れが渡ってくる。
皆、ニコニコだ。



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橋を渡ると、サイクルロードが現れる。
右手には国道18号。
左手には碓氷川。
しかし、心地よいサイクルロードはすぐに終わり、国道18号・安中バイパスと合流し、碓氷川を渡る。


安中市街を越えると、次第にアップダウンがきつくなり、しかも直線的な道で交通量も多い割に路側帯も狭いため、辛いペースが続く。

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by kaze_soyogu | 2011-07-08 00:12 | 日本海へ | Comments(2)

日本海へ 第2章 出発。

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4月30日23時ちょうど。
興奮状態で仮眠もままならぬまま、出発。
眠ろうとしたけれど寝付けず、2時間弱しか眠れなかった。

僕のルートはは荒川を秋ヶ瀬橋まで。そこから国道17号に入り、熊谷まで。
荒川では、2台のロードとすれ違う。
ロングライドの帰りだろうか。


25~27km/h程度のツーリングペースで快調に走る。
ところが、出発から25km地点の朝霞水門を過ぎた辺りで、突然体に寒気が走り、足に力が入らなくなる。
それこそ、突然ひと踏みが「スコッ」と抜け、その後は足が震えて踏み込めない。
それから50mも走らないうちに、目が回り痺れが走り出す。


明らかにエネルギー不足だ。


そう言えば、朝食を摂ってから、一切何も食べていない。
興奮状態だったため、空腹に気付かなかったのだ。
それにしても、まさか走り出して1時間で、こんな状態になるとは。


腹もくだり始め、フラフラになりながら秋ヶ瀬橋を渡り、半ば夢遊病者状態で7-11へ。
おにぎり3つにパンひとつ。それにサンドイッチ1つ。
基本的にコンビニ飯は好きではないが、こんな時には神にすら思える。
次第に目眩も痺れも止まり、体が温まるのが分かる。
暖かいお茶も飲み干し、20分ほど休憩。


ふたりで走る時は、食いしん坊の彼女に引っ張られ、頻繁にあれやこれやと補給する。
なんせ、「おいしいものを食べて肥えるのなら本望!」の人である。
食べ過ぎ、前傾姿勢が取れなくなることもしょっちゅうだ。
しかし、ひとりだと未だにこうなってしまう。
二人で走ると、お互いにお互いの弱い部分を補完できる。
ひとりで走ると、それを痛感する。


再スタートし17号に出ると、連休中の深夜というだけあって、交通量が極端に少ない。
大宮を過ぎ、16号と交差するところで高架となり、迂回の為多少迷いはしたが、
基本的には順調に走れた。


鴻巣に差し掛かると、霧雨が舞い出す。
ウェザーニュースの予報でも、気象庁でも、雨の予報は無かったはずなのに。
だが、熊谷市に入ると霧雨は止み、ほとんど濡れずに済んだ。


3時半頃に待ち合わせ場所の駅前のファミレスに到着。
彼女とは4時に待ち合わせだが、まぁ遅れて来るだろう。
到着のメールを入れ、一眠りすることにした。

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by kaze_soyogu | 2011-07-07 13:19 | 日本海へ | Comments(0)

日本海へ 第1章 見送り。

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4月30日。晴。
8時ちょうどに彼女が出発。
僕も朝霞水門まで見送るため、一緒に出発する。


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幸いにも、荒川サイクルロードは弱追い風。
荒川は、常に風が吹きながれる。
最低でも3~5m。7m、10m、それ以上もザラに吹く。
冬は上流から下流へ。夏は下流から上流へ。
5月はじめのこの時期は、次第に下流から上流へと移り変わる時期で、日によって追い風になり、日によっては向かい風になる。


  追い風なら荒サイで行きな。向かい風なら、秋ヶ瀬橋から17号へ出た方がいい。
  あい。


前日そう言い交わしていたが、これなら荒サイで行けそうだ。
もちろん17号の方が距離は短く速度も上がる。
しかし、如何せんトラックが多い。
享楽的で気分で漕ぐ彼女は、交通量の多い道では極度に消耗する。


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9時50分、朝霞水門で見送り、何も起きない事を祈りながら、僕は引き返す。
走りながら、あと半日後、夜の闇の中を日本海に向け出発している自分をイメージする。


  遠くに見える山並み。
  木々に囲まれた峠の光景。
  うっすらと記憶に残る、浅間山の山容。


  母の育った信州上田の街並みや、間近に迫る太郎山、そして虚空蔵山の山陰。
  山の合間を流れゆく、千曲川の水音。
  最後の下りでは、潮の香りが段々と強くなり、ゴールへの道しるべとなるだろう。


  碓氷峠から県境向こうの軽井沢を眺めた時、自分はどんな顔をしているだろう。
  野尻坂峠から越後の国に入るその瞬間、どんな気持ちになるんだろう。
  日本海に着いた時・・・。


まだ見ぬ道程をイメージする度、ワクワクしてくる。
ドキドキが止まらなくなる。
大人になってから、自転車に乗りはじめる前まで、ここまでのワクワク感を抱いたことがあっただろうか。


11時頃部屋に戻り、一息ついて風呂に入る。
2時頃、仮眠のため一度布団に潜る。。。


直後、携帯が鳴る。
彼女からの着信だ。

いや~~な予感。。。


  「パンクしちゃった。。。」


ああ、やっぱり。。。
聞くと、荒サイの北鴻巣のあたりで小石を踏み、リム打ちパンクしたらしい。
そこまでは、いつもの通りポタペースで榎本牧場に寄ったり、その先にあるうどん屋で昼食を摂ったりと快調に楽しんでいたのだそうだ。
パンク地点から予約している熊谷のホテルまで、約10km。
まさか10km押し歩きするわけにもいかない。
そこで、1km強先のJR北鴻巣駅まで歩き、熊谷まで輪行するよう伝えた。


正直に言えば、例え10kmでも輪行を挟むのは本位ではない。
だが、ここで無駄に体力を消耗するのは得策ではないのも確かだ。
そこは彼女も、電話の向こうで納得している。
なに、10km走るのと1kmビンディングのシューズで歩くのでは、体力的には歩く方がきつい。
この旅の彩を霞ませるほどの大事件でもない。


ふと、思い浮かんだ。
僕は、母が上田育ちということから、真田氏への思い入れが深い。
その真田氏分家、沼田城主(のち上田城主→松代城主)・真田信之の正妻「小松姫」が亡くなった地が、その武州鴻巣だった。
大阪の陣の後、長らく江戸に詰めていた小松姫。
だが晩年病にかかり、草津に湯治へ向かう途中、鴻巣で亡くなった。
小松姫は夫からの信頼は厚く良妻賢母の誉れも高かった。
その知らせを聞いた信之は、「我が家から光が消えた」と大いに落胆したと言われている。


そんなところでパンクとは。
なかなか心得た相方である。


パンクの知らせの後、気持ちが高揚しすぎていたこともあり、どうにも眠れない。
結局2時間弱の睡眠で、23時、僕も出発する事になる。


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by kaze_soyogu | 2011-07-06 14:58 | 日本海へ | Comments(0)

-序章5・トラブルは必ず起きる。それぞれにあわせた装備-

工具とスペアパーツはどうするか。


アーレンキー、ミニプラスドライバー、パンク補修キットと換えチューブそれぞれ2本。
これらは常に携帯している基本装備。
携帯型マルチツールは意外に重く、何より使い辛いので、持ってはいるが使っていない。
チューブは1本ずつでも良いが、特に彼女のリアタイヤは、渡辺氏の提案により今回だけ20Cを履いている。
20Cだと確かに軽いが、ハイトが低い分リム打ちパンクのリスクも増えるため、チューブ2本は必須だ。
1本パンクしたら、休憩ポイント、最悪でも宿でチューブをパッチ補修し、常に2本生きている状態にする。
パッチは非常に使いやすく確実な、TIP TOPの16mmと25mmのパッチセット。
25mmはロードチューブには大きいが、工夫すれば問題なく使えるし、ごく希に、この大きさが必要になる場面もある。
このパッチセットは、これまで失敗が一度も無い。マルニの薄型パッチは失敗しやすく、イージーパッチも空気が抜けやすかったが、チップトップではそういうことが全くない。


それに加え、携帯型マルチツールより取り外したチェーン切りとコネクトピン。
ミッシングリンクは便利で、元々僕のロードには付いていたのだが、最近リンク部分で滑る現象が起きている。
これがどうにも気持ち悪い。だから彼女のチェリーには使っていない。


そして最も大事な装備が、彼女のホイールのスポーク。
彼女はこの1年で、3回スポーク切れを経験している。
1回はフロントだが、残り2回は後輪スプロケの逆側だ。


このホイールは渡辺氏手組みのホイールで、アラヤの650Cの28穴のリム(渡辺氏手持ちの古物、今はアラヤに650Cリムは無い)にデュラエースのハブで組んである。
ツーリング用途と言うことを考慮しクッション性を重視して組んでいただいている。
つまり、緩めに組んであるのだ。
リムもディープリムではなく平面なので、編みの緩さと相俟って非常に柔らかく、体への負担が少ない。
普通の女の子のペダリングならば、このホイールは心地良くトラブルも少ないホイールのはず。


しかし、彼女はとことん踏む。それはもう踏む。
当人は回しているつもりなのだが、彼女のペダリングを見た誰もが「踏んでますねぇ」と言い、渡辺氏も「もう少し回しなさい」とおっしゃる程度に踏む。
踏みっぱなしで160km走るし、踏みっぱなしで風張も上る。



信じられない。


と言うとどんな剛脚か、と思われる知れないが、平地は常に22~23km巡航だし、坂は3%だろうが6%だろうが12%だろうが、常に時速6~8kmだ。


もう訳が分からない。


はじめは回すようアドバイスしたり練習もしたが、それだとすぐに疲れ、ほとんど走れなくなる。
こうなったらもう、低いケイデンスで徹頭徹尾踏んでいただくしかない。
そのペダリングで1日の獲得標高2000m程度は上れるし、最長坂を含め180kmは走れるのだから、それが彼女に合っているのだろう。
セオリーはセオリーだが、それぞれ脚質や個性がある。勝つためではないのだから、そこは合ったやり方が一番だ。


それはそれとして、そういうペダリングだから、スポークのたわみが大きく負荷が早いうちに累積し、切れてしまう。
1年で3度のスポーク切れは、渡辺氏も初めての経験だとおっしゃっていた。


ならば、スポークは切れるもの、と考えておいた方が、無難であろう。
28本でしかも緩めに組んであるので、1本切れたら次々切れる、と言うことは無く、また切れた両脇を締めればある程度対応はできる。
ホイールで乗り心地を調整でき、トラブルも臨機応変に対応できる。これが手組みの良さだ。
だが1本切れたまま走るのはやはり辛いものがあるので、スポークをそれぞれの長さ2本ずつ、そしてニップル回しを携帯した。


あとは、万が一に備えて最低限のエイドセット、ソーイングセットと衣類・バッグ補修用の布パッチ(貼付タイプ)、コンパクトなエッチング鋏(薄い金属も切れるもの)、ビニールテープもセットした。


こうして万全の準備が整った。

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by kaze_soyogu | 2011-07-05 23:47 | 日本海へ | Comments(0)

たまには海でも。

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7月2日、江の島サムエル・コッキング苑より


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7月2日、鎌倉市材木座海岸端の小道より、海を眺める


ブログタイトルの割、山の写真ばかり。たまには海でも。


やっぱ、海は良いね。


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by kaze_soyogu | 2011-07-04 17:00 | ゆったりのんびりツーリング | Comments(0)

エキサイトブログ 自転車関係のリンク追加。

エキサイトブログのリンクに、2点追加した。


  ⇒ TOKYO女子ポタる


自転車好きが高じてロードをフルオーダー、遂にはポタ気分で日本海まで行ってしまった、女性サイクリスト「miko」のブログ。
とは言っても、当人は自転車に乗り始めるまで運動経験ほとんど無し。
自転車にはまってからも、自転車以外の体力トレーニングは全くなし。
それでも2泊3日で日本海まで、ポタペースにポタ気分で行けることを証明して見せた、凄いんだか緩いんだかよく分からない女の子のブログです。

このひと月で女性2人のサイクリスト化に成功、着実に女性サイクリスト仲間を増やしつつあります。


  ⇒ シクロツーリスト製作日記


グラフィック社の季刊誌・『シクロツーリスト 旅と自転車』の編集長、田村浩氏のブログ。
シクロツーリストは、サイクリングコース紹介やマシン紹介には終わらず、美しい写真、読ませる誌面で、自転車旅の醍醐味、旅する自転車の魅力を余すところ無く教えてくれる、自転車旅人必読の雑誌。

ブログでは、田村氏の自転車への深い愛と、先輩方への謙虚な姿勢が随所に窺える。


なお、シクロツーリストVol.3は、なんと見慣れたあの方が表紙です。


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by kaze_soyogu | 2011-07-04 03:48 | ツーリングイベント&自転車旅 | Comments(0)


自転車をカッコよくカスタマイズ。そしてときどきポタリング。ある日突然シクロツーリストになったりも。


by FucaNeus

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