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風そよぐ、晴れた海

-序章5・トラブルは必ず起きる。それぞれにあわせた装備-

工具とスペアパーツはどうするか。


アーレンキー、ミニプラスドライバー、パンク補修キットと換えチューブそれぞれ2本。
これらは常に携帯している基本装備。
携帯型マルチツールは意外に重く、何より使い辛いので、持ってはいるが使っていない。
チューブは1本ずつでも良いが、特に彼女のリアタイヤは、渡辺氏の提案により今回だけ20Cを履いている。
20Cだと確かに軽いが、ハイトが低い分リム打ちパンクのリスクも増えるため、チューブ2本は必須だ。
1本パンクしたら、休憩ポイント、最悪でも宿でチューブをパッチ補修し、常に2本生きている状態にする。
パッチは非常に使いやすく確実な、TIP TOPの16mmと25mmのパッチセット。
25mmはロードチューブには大きいが、工夫すれば問題なく使えるし、ごく希に、この大きさが必要になる場面もある。
このパッチセットは、これまで失敗が一度も無い。マルニの薄型パッチは失敗しやすく、イージーパッチも空気が抜けやすかったが、チップトップではそういうことが全くない。


それに加え、携帯型マルチツールより取り外したチェーン切りとコネクトピン。
ミッシングリンクは便利で、元々僕のロードには付いていたのだが、最近リンク部分で滑る現象が起きている。
これがどうにも気持ち悪い。だから彼女のチェリーには使っていない。


そして最も大事な装備が、彼女のホイールのスポーク。
彼女はこの1年で、3回スポーク切れを経験している。
1回はフロントだが、残り2回は後輪スプロケの逆側だ。


このホイールは渡辺氏手組みのホイールで、アラヤの650Cの28穴のリム(渡辺氏手持ちの古物、今はアラヤに650Cリムは無い)にデュラエースのハブで組んである。
ツーリング用途と言うことを考慮しクッション性を重視して組んでいただいている。
つまり、緩めに組んであるのだ。
リムもディープリムではなく平面なので、編みの緩さと相俟って非常に柔らかく、体への負担が少ない。
普通の女の子のペダリングならば、このホイールは心地良くトラブルも少ないホイールのはず。


しかし、彼女はとことん踏む。それはもう踏む。
当人は回しているつもりなのだが、彼女のペダリングを見た誰もが「踏んでますねぇ」と言い、渡辺氏も「もう少し回しなさい」とおっしゃる程度に踏む。
踏みっぱなしで160km走るし、踏みっぱなしで風張も上る。



信じられない。


と言うとどんな剛脚か、と思われる知れないが、平地は常に22~23km巡航だし、坂は3%だろうが6%だろうが12%だろうが、常に時速6~8kmだ。


もう訳が分からない。


はじめは回すようアドバイスしたり練習もしたが、それだとすぐに疲れ、ほとんど走れなくなる。
こうなったらもう、低いケイデンスで徹頭徹尾踏んでいただくしかない。
そのペダリングで1日の獲得標高2000m程度は上れるし、最長坂を含め180kmは走れるのだから、それが彼女に合っているのだろう。
セオリーはセオリーだが、それぞれ脚質や個性がある。勝つためではないのだから、そこは合ったやり方が一番だ。


それはそれとして、そういうペダリングだから、スポークのたわみが大きく負荷が早いうちに累積し、切れてしまう。
1年で3度のスポーク切れは、渡辺氏も初めての経験だとおっしゃっていた。


ならば、スポークは切れるもの、と考えておいた方が、無難であろう。
28本でしかも緩めに組んであるので、1本切れたら次々切れる、と言うことは無く、また切れた両脇を締めればある程度対応はできる。
ホイールで乗り心地を調整でき、トラブルも臨機応変に対応できる。これが手組みの良さだ。
だが1本切れたまま走るのはやはり辛いものがあるので、スポークをそれぞれの長さ2本ずつ、そしてニップル回しを携帯した。


あとは、万が一に備えて最低限のエイドセット、ソーイングセットと衣類・バッグ補修用の布パッチ(貼付タイプ)、コンパクトなエッチング鋏(薄い金属も切れるもの)、ビニールテープもセットした。


こうして万全の準備が整った。

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# by kaze_soyogu | 2011-07-05 23:47 | 日本海へ

たまには海でも。

たまには海でも。_e0066210_1657356.jpg
7月2日、江の島サムエル・コッキング苑より


たまには海でも。_e0066210_16575232.jpg
7月2日、鎌倉市材木座海岸端の小道より、海を眺める


ブログタイトルの割、山の写真ばかり。たまには海でも。


やっぱ、海は良いね。


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# by kaze_soyogu | 2011-07-04 17:00 | ゆったりのんびりツーリング

エキサイトブログ 自転車関係のリンク追加。

エキサイトブログのリンクに、2点追加した。


  ⇒ TOKYO女子ポタる


自転車好きが高じてロードをフルオーダー、遂にはポタ気分で日本海まで行ってしまった、女性サイクリスト「miko」のブログ。
とは言っても、当人は自転車に乗り始めるまで運動経験ほとんど無し。
自転車にはまってからも、自転車以外の体力トレーニングは全くなし。
それでも2泊3日で日本海まで、ポタペースにポタ気分で行けることを証明して見せた、凄いんだか緩いんだかよく分からない女の子のブログです。

このひと月で女性2人のサイクリスト化に成功、着実に女性サイクリスト仲間を増やしつつあります。


  ⇒ シクロツーリスト製作日記


グラフィック社の季刊誌・『シクロツーリスト 旅と自転車』の編集長、田村浩氏のブログ。
シクロツーリストは、サイクリングコース紹介やマシン紹介には終わらず、美しい写真、読ませる誌面で、自転車旅の醍醐味、旅する自転車の魅力を余すところ無く教えてくれる、自転車旅人必読の雑誌。

ブログでは、田村氏の自転車への深い愛と、先輩方への謙虚な姿勢が随所に窺える。


なお、シクロツーリストVol.3は、なんと見慣れたあの方が表紙です。


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# by kaze_soyogu | 2011-07-04 03:48 | ツーリングイベント&自転車旅

-序章4・バッグは背負うか、自転車に任せるか -

荷物は背負わない。コレが基本だと思う。


バックパックは容量があり、融通が利く。この点は確かに魅力だ。
しかし、肩、首、腰への負担が大きい。
MTBの頃は、よくバックパックも使っていたが、残念なことに僕も彼女も撫で肩。
腰と胸のバンドを締め固定し、、肩に負荷が掛からないようにしても、どうしても無意識に肩が張る。
すると、ロングライドになればなるほど吐き気がするくらい肩が凝ることがあった。
ロードだと、その傾向が更に顕著になり、ほとんど使えない。
また取出しが不便で、下記のようにサイドバッグを使いバックパックは通勤や近距離にしか使わないようになった。


 ⇒ サイドバッグは神である。


しかし、残念ながらロードにはキャリアが付かない。
シートポストに取り付けるキャリアも、シートポストの突き出し量が短いため、使えない。
アタッチメントを使えば、ミノウラの鉄製キャリアが付くが、フロントが軽いロードにリアキャリア・サイドバッグでは、前後の重量バランスの崩れががMTBの時より大きくなる。


MTB+リアキャリア+サイドバッグ時代の経験上、リヤだけが重くなると、上り坂では後ろから引き摺り下ろされる状態になり、増えた重量以上に負担になる。
また、ダンシングで自転車を振ると遠心力の影響で実際の振りと左右の荷重移動がバラバラになる。
このことから、重量バランスがなにより重要な事を学んだ。


そもそも、2泊3日、着替えなどは全て送っている今回は、そこまでの装備はいらない。


このことから、先人たちのランドナーのように、フロントにバッグを置き、サドルバッグで重量バランスを取ることを基本とした。



今回は荷物が少ないので、大きなフロントバッグは必要無い。
なので、モンベル・サイクルフロントバッグを装着。




montbell モンベルサイクルフロントバッグSO/GM

montbell モンベルサイクルフロントバッグSO/GM
価格:3,400円(税込、送料別)




僕はネイビー、彼女はオレンジ。
このバッグは両サイド、真ん中の3室に分かれている。
真ん中は口が小さく、頻繁に取り出すものを入れておくには向かない。
休憩時の補給食や、防寒具などを入れておくのに適している。
少々コツがいるが、押し込めば、なんと半袖ジャージ、インナー、レーパン、薄手のハーフパンツ、指切りグローブ、靴下、手拭2本までなら、ジップロック2袋に分けて入れることができる。
今回真ん中は、途中気になったお店の買い物を入れるため、ほぼ空にしていた。
両サイドは、アミノ酸系粉末サプリ、クエン酸サプリ、薬、予備電池、デジカメ、携帯などを入れておくと便利。これらは全部入り、まだ若干の余裕がある。
特にデジカメは、慣れればトピークのトップチューブバッグよりも出し入れし易い。


またサイクルフロントバッグは、工夫すればサドルバッグとしても使える(もともとはツーリング車用のサドルバッグとして作られたものだとか)。
後のひとり旅の際には、サドルバッグとしても使っている。


それともうひとつ、これは常につけているものだが、ヒップバッグ身に付けて行くことにする。
ヒップバッグは、なんだか分からないが、腰が落ち着く。しかも重さをあまり感じず、負担を感じない。
ヒップバッグは、サイクール ランバーパック 5を常に使用している。






ベンチレーションのために、アルミのフレームが入っているが、あまり効果を感じなかったこととフィット感が低下し揺れること、また容量が減ることにより、フレームを外した。
背面のファスナーを開放すると、外すことができる。


これは1.5リットルのハイドレーションにも対応し、夏場は手持ちのドイターの2.0リットルのハイドレーションを折り、縦にして入れ、使用している。これでも充分使用可能だ。


きっちり締めれば、かなりフィットしてくれる。バックパックよりも負担が少ない。ただ、モンベルのバンドはフロントバッグもそうだが緩みやすいので、時々締め上げてやる。
締め上げは、バンドを引っ張るだけで良いので、乗りながらでもできる。


ここには、ウィンブレ、ネックウォーマー、イヤーウォーマーなど防寒具を入れた。


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# by kaze_soyogu | 2011-06-29 21:22 | 日本海へ

-序章3・できるだけ軽く。送るべきは送り、持つべきは持つ。-

荷物はどうするか。


なるべく軽くしたいから、寝巻きその他は軽井沢と直江津のホテルに送ってしまおう。
1日あたりの距離もそれなりだから、ホテルに着いたらなるべく何もせず寝てしまいたい。
だから洗濯もカットする。
そうすると着替えがいる。ならば着替えのジャージも送ってしまおう。


直江津ではその後走らないから、普段着の着替えでいい。
サプリも当日分のみ。それ以上は送る。
僕らは何かと荷物が多くなりがちだ。なのでなるべく厳選し、彼女の荷物で重くなりそうな物は僕が持った。


5月とは言え、峠は寒い。天気が曇りならば、平地も完全夏ウェアでは若干冷える。
基本夏ウェアにウィンブレ、ウォーマーで走る。
1泊目の軽井沢の朝は、気温7度前後だ。だから防寒具は必要になる。
野尻坂峠など、まだ雪が残っている。
しかも、峠を越えるのが日暮れ時可能性も否定できない。


サイクリング中に寒さに震え辛さばかりが記憶に残るような旅ではお話しにならない。
そこで、ネックウォーマーやイヤーウォーマーは常に携帯することにした。


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# by kaze_soyogu | 2011-06-29 21:15 | 日本海へ


自転車をカッコよくカスタマイズ。そしてときどきポタリング。ある日突然シクロツーリストになったりも。


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