風そよぐ、晴れた海

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-序章4・バッグは背負うか、自転車に任せるか -

荷物は背負わない。コレが基本だと思う。


バックパックは容量があり、融通が利く。この点は確かに魅力だ。
しかし、肩、首、腰への負担が大きい。
MTBの頃は、よくバックパックも使っていたが、残念なことに僕も彼女も撫で肩。
腰と胸のバンドを締め固定し、、肩に負荷が掛からないようにしても、どうしても無意識に肩が張る。
すると、ロングライドになればなるほど吐き気がするくらい肩が凝ることがあった。
ロードだと、その傾向が更に顕著になり、ほとんど使えない。
また取出しが不便で、下記のようにサイドバッグを使いバックパックは通勤や近距離にしか使わないようになった。


 ⇒ サイドバッグは神である。


しかし、残念ながらロードにはキャリアが付かない。
シートポストに取り付けるキャリアも、シートポストの突き出し量が短いため、使えない。
アタッチメントを使えば、ミノウラの鉄製キャリアが付くが、フロントが軽いロードにリアキャリア・サイドバッグでは、前後の重量バランスの崩れががMTBの時より大きくなる。


MTB+リアキャリア+サイドバッグ時代の経験上、リヤだけが重くなると、上り坂では後ろから引き摺り下ろされる状態になり、増えた重量以上に負担になる。
また、ダンシングで自転車を振ると遠心力の影響で実際の振りと左右の荷重移動がバラバラになる。
このことから、重量バランスがなにより重要な事を学んだ。


そもそも、2泊3日、着替えなどは全て送っている今回は、そこまでの装備はいらない。


このことから、先人たちのランドナーのように、フロントにバッグを置き、サドルバッグで重量バランスを取ることを基本とした。



今回は荷物が少ないので、大きなフロントバッグは必要無い。
なので、モンベル・サイクルフロントバッグを装着。




montbell モンベルサイクルフロントバッグSO/GM

montbell モンベルサイクルフロントバッグSO/GM
価格:3,400円(税込、送料別)




僕はネイビー、彼女はオレンジ。
このバッグは両サイド、真ん中の3室に分かれている。
真ん中は口が小さく、頻繁に取り出すものを入れておくには向かない。
休憩時の補給食や、防寒具などを入れておくのに適している。
少々コツがいるが、押し込めば、なんと半袖ジャージ、インナー、レーパン、薄手のハーフパンツ、指切りグローブ、靴下、手拭2本までなら、ジップロック2袋に分けて入れることができる。
今回真ん中は、途中気になったお店の買い物を入れるため、ほぼ空にしていた。
両サイドは、アミノ酸系粉末サプリ、クエン酸サプリ、薬、予備電池、デジカメ、携帯などを入れておくと便利。これらは全部入り、まだ若干の余裕がある。
特にデジカメは、慣れればトピークのトップチューブバッグよりも出し入れし易い。


またサイクルフロントバッグは、工夫すればサドルバッグとしても使える(もともとはツーリング車用のサドルバッグとして作られたものだとか)。
後のひとり旅の際には、サドルバッグとしても使っている。


それともうひとつ、これは常につけているものだが、ヒップバッグ身に付けて行くことにする。
ヒップバッグは、なんだか分からないが、腰が落ち着く。しかも重さをあまり感じず、負担を感じない。
ヒップバッグは、サイクール ランバーパック 5を常に使用している。






ベンチレーションのために、アルミのフレームが入っているが、あまり効果を感じなかったこととフィット感が低下し揺れること、また容量が減ることにより、フレームを外した。
背面のファスナーを開放すると、外すことができる。


これは1.5リットルのハイドレーションにも対応し、夏場は手持ちのドイターの2.0リットルのハイドレーションを折り、縦にして入れ、使用している。これでも充分使用可能だ。


きっちり締めれば、かなりフィットしてくれる。バックパックよりも負担が少ない。ただ、モンベルのバンドはフロントバッグもそうだが緩みやすいので、時々締め上げてやる。
締め上げは、バンドを引っ張るだけで良いので、乗りながらでもできる。


ここには、ウィンブレ、ネックウォーマー、イヤーウォーマーなど防寒具を入れた。


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by kaze_soyogu | 2011-06-29 21:22 | 日本海へ

-序章3・できるだけ軽く。送るべきは送り、持つべきは持つ。-

荷物はどうするか。


なるべく軽くしたいから、寝巻きその他は軽井沢と直江津のホテルに送ってしまおう。
1日あたりの距離もそれなりだから、ホテルに着いたらなるべく何もせず寝てしまいたい。
だから洗濯もカットする。
そうすると着替えがいる。ならば着替えのジャージも送ってしまおう。


直江津ではその後走らないから、普段着の着替えでいい。
サプリも当日分のみ。それ以上は送る。
僕らは何かと荷物が多くなりがちだ。なのでなるべく厳選し、彼女の荷物で重くなりそうな物は僕が持った。


5月とは言え、峠は寒い。天気が曇りならば、平地も完全夏ウェアでは若干冷える。
基本夏ウェアにウィンブレ、ウォーマーで走る。
1泊目の軽井沢の朝は、気温7度前後だ。だから防寒具は必要になる。
野尻坂峠など、まだ雪が残っている。
しかも、峠を越えるのが日暮れ時可能性も否定できない。


サイクリング中に寒さに震え辛さばかりが記憶に残るような旅ではお話しにならない。
そこで、ネックウォーマーやイヤーウォーマーは常に携帯することにした。


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by kaze_soyogu | 2011-06-29 21:15 | 日本海へ

-序章2・ふたりの旅程をずらすこと-

旅立ちの日は、彼女は4月30日。僕は5月1日深夜。


当初ふたりとも軽井沢での1泊だけで行く予定だったのだが、100km以上走って碓氷峠という事もあり、体力に不安のある彼女は、疲労を考慮し熊谷での1泊を増やす事にしたのだ。
平地とは言え、峠越えの日に走行距離が80km減るのは、確かに楽だ。


それまでの経験から、峠越えの苦・楽は、平地、そして峠道に差し掛かるまでのアップダウンが左右する。
平地の距離が伸び、時間が押せば押すほど、焦る。
焦れば平地で踏んでしまうし、手前のアップダウンの疲労が増す。
そして、峠道でヘタる。


峠道全行程を押して上っても、まだ日暮れまで余裕がある程度が理想的だ。
逆に高崎までだと、すぐに登りが始まってしまいアップができない。
これはこれでまた辛い。
それを考えると、熊谷1泊はちょうど良い。


僕は夜通し走り、朝方熊谷で彼女と合流する。
三度の飯よりナイトライドが好きな僕としては都合が良かった。
当日は、家から25km地点にある朝霞水門まで僕が見送る事にした。


ただひとつの心配は、そこから熊谷まで、トラブル無く辿り着けるかだった。


彼女は、ロードのタイヤをリムから外す事はできるが、取り付けができない。
MTBでは何度かタイヤ交換しているので問題ない。
しかし、彼女のロードのリムはフラットで、タイヤのビートを落としこむことができない。
更に、アラヤの650Cリム(現在廃盤)にContinental Grand Prix 650x20C(現在廃盤)や650x23Cを嵌めようとすると、許容周差をプラスに取っているかマイナスに取っているかの関係で、恐ろしくきつい。
友人のチューブレスよりも、嵌めにくい。
僕もコツを掴むまで、ビートをぶった切ってやろうかと思う程度に苦労した。
なので、彼女の腕ではパンク時タイヤを外せても、タイヤレバーを使っても嵌める事が難しい。
しかも、後輪はパンクリスクの高い20Cだ。


  みこの気ままな乗り方で大丈夫だろうか。。。


この点だけは、不安がよぎる。


それはさておき、こうしてふたりの日本海挑戦の旅程が出来上がった。


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by kaze_soyogu | 2011-06-29 19:06 | 日本海へ

そんなに苦労しているのか。

さっきアクセス解析を見て驚愕した。

検索ワードランキングのダントツ1位が、なんと「ペダルレンチ」。

しかも、だ。

「ペダル 外れない」なんてのまである。

そんなにみんな苦労しているのか。

かく言う私も苦労したクチだが。

そんなアナタはこちら。


  ⇒ 最強のペダルレンチ


ついでに、夜間走行時のサイクルコンピュータ用のライトも、皆さんお調べのようだ。


  ⇒ サイコンをライトで照らす-ロード編 サイコンを「夜でも見える」仕様に


ただし、現在はフロントバッグをつけているので、ノグのLED1灯のライトを使っている。

参考になる方はあまりいらっしゃらないかとも思いますが、これについてはまたご紹介しましょう。
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by kaze_soyogu | 2011-06-20 02:25 | ペダル・ペダルレンチ

自転車旅

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5月、まだ雪の残る野尻坂峠・東京~直江津挑戦最後の峠(miko撮影)



5月はじめから時間ができ、GWはじめの墨田~直江津・日本海挑戦を皮切りに、数度の自転車旅に出かけている。
100~160km程度の日帰りのロングライから、1~5泊の「行き先は気分次第」の旅まで。



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東名高速富士川SAとも繋がる、富士市道の駅 富士川楽座の桜海老かき揚げ丼。

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駿河湾岸、光を全身に浴びて走るa-rou.さんと私(miko撮影)



日帰りは、小田原から箱根旧街道を抜け、富士川まで。
富士川ではこの時期旬の桜海老を味わう。



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国道299号線沿いの脇道。高麗周辺

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埼玉林道 平坂飛付線。何がある訳でもないが、農村のような光景に出会える。



白石峠をはじめとする奥武蔵グリーンラインや、ふらりと迷い込んだ埼玉林道 平坂飛付線、ぶんぶく茶釜で有名な館林の茂林寺。
荒川をひた走り、吉見町でイチゴ狩り。



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上州みなかみ・真田氏名胡桃(なぐるみ)城跡より望むみなかみの光景

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信州 杖突峠下の茅野の眺め

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兵越峠を越え、兵越林道を信州・遠山郷へと下る。



泊を重ねる旅では、東京から上州沼田、その後大道峠、鳥居峠を越え上田へ。
その後小諸、碓氷峠を下り東京へと帰る、休養日を含めた3泊4日の旅。

遠州磐田より152号線、兵越林道と繋ぎ、兵越峠を越遠山郷へ。そこから下条村で一泊。
その後駒ヶ根で光善寺参りをし(二泊目)、高遠、茅野、小淵沢(三泊目四泊目)、更に清里、野辺山を越て小諸浅間山麓へ(五泊目)。
最後に雨の碓氷峠を下り、横川から輪行で帰る。



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自転車旅時の装備



泊を重ねる旅となると、装備も厚くなる。
ユースの利用を前提にしていたので寝巻き(薄手のロンTとハーフパンツ)風呂用手拭とバスタオル代わりの「サラッとドライ フェイスタオルタイプ」(薄いマイクロバータオルで、通常のタオルと同じ長さ。吸水性と速乾性が高く軽量で充分バスタオルとして使える)、髭剃り、歯ブラシは必須だ。
洗濯はできるので、替えの衣類はいらない。
それとサプリや補給食。もちろん工具も。



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夜間の峠道走行も有り得るので、ライトはオーライトT25を3灯、サイコンライト代わりにLED1灯のライトも。
荷物を積むので、タイヤはクッション性と対パンク性能を重視し25Cに。
特に2回目は全行程で獲得標高が8000mを超える。
なるべく重ならないようにしたが、それでも自転車とドリンクを含め12kg~13kgにはなっただろうか。
フロントの重量が増えたため、ハンドルはしゃくり、少し上体を立てた楽な姿勢になるようにポジションを調整する。
なに、峠は行けるところまで行って、ダメなら押せばいい。
誰かと競っているわけじゃない。それくらいの気持ちのじゃなければ、楽しくない。



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信州上田・山並みに流れ込む雲

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上州嬬恋村・霧深く小雨降りしきる鳥居峠(1362m)への上り。写真は約1200m地点。雨雲の中を進む。



普通に考えれば、雨の多いこの時期は自転車旅にもっとも向かない。
事実、5月終盤から泊りがけの旅に出ると、必ず1日は雨に祟られ霧に悩まされた。

特に信州上田、真田町へと向かう鳥居峠の下り凄まじかった。
峠に辿りつく前に日が暮れてしまい、それに加え雨、霧、気温6度という低温、さらには対向車による路面の照り返しに前も見えず、寒さに震え、恐ろしい思いも味わった。



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152号線・遠州佐久間の光景



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上州松井田・霧に霞む碓氷峠の下り



しかし、だからこそ景色もある。
霧に包まれた高原では、希に通り過ぎてゆく車の明かりが、白いもやの中に掻き消されるように消えて行く。それはまるで、他の世界と隔絶され、自分だけが異次元の世界佇んでいるような感覚になる。
峠の光景はあまりに幻想的で、まるで水墨画の世界だ。
思わず立ち止まり、しばしその場に身を置いていたい心持になる。



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清里・眼前を泳ぐ雲。橋の先に見える上りは、緩く見えるが標識によると9%。2段階に分け約1.8km続いている。



清里に向かう道では、雲がまるで湯煙のように目の前、そして眼下を流れて行く。
自分の力で、仙人の世界に来てしまった。
そんな光景が広がっている。


もちろん、雨や霧の走行、増してや峠越えなどお勧めはしない。
まず自転車やバッグはデロデロになる。
僕は泥除けのないロードにバッグを着けていたので、それは凄まじくデロデロになる。

雨具のせいで上りは蒸れるし、下りは寒くブレーキはまるで効かない。
効かないにもかかわらず、ブレーキシューはまるでグラインダーで削っているかのように減り、カスがキャリパーにこんもり溜まる。
もちろんリムも真っ黒。
夜ともなれば、対向車の明かりによる路面の照り返しやサングラスに付いた水滴による光の乱反射で、視界はゼロに等しい。
この時期はまだ体も冷えるにもかかわらず、自販機に温かい飲み物はほとんど無いと来ている。


だが、そんな時に出会う、峠の茶屋の一杯の暖かいお茶や、温かいもてなしには、心の底から感謝の念が湧いてくる。
普段はほとんど考えないが、人に支えられている事を実感できる。


幾つかの日帰りロングライドや日本海挑戦は彼女とふたり、若しくは自転車仲間と一緒だったが、
他は全てひとり旅だ。


ひとり旅だと、とにかく人恋しくなる。
悪条件が続けば、心細くもなる。
誰彼構わず話したくなるし、何より善意がありがたい。


ひとり旅は、自分の中の普段閉じているチャンネルが開く。
彼女はそう言う。
確かにその通りで、自分でも普段閉じているチャンネルが開くのを感じた。
そして、次に自分がどこに向かうのか、少し、分かったような気がする。


次回から、5月~これまでに走った道のりを、少しずつ紹介しようと思っています。




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by kaze_soyogu | 2011-06-20 00:51 | ツーリングイベント&自転車旅

天竜-遠州自転車めぐり  気田川



県道58号線を少し下り、若身橋渡ると国道362号線に出る。
新秋葉橋まで行き、気田川の流れを眺める。


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気田川は水窪町を源とし、天竜川に合流する。
山間を流れるこの川は、エメラルドグリーンの美しい川面を持つ。
鮎釣りのメッカであり、この日も多くの人々が楽しんでいた。


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ここからは、県道236号線を気田川沿いに走る。
その景色は、住所こそ浜松市天竜区春野町だが、ほとんど山村。
しばらく走ると、民家も姿を見せなくなる。

道幅は狭くなり、自動車のすれ違いも難しい、林道に近い道となる。
右手の山の斜面には、いくつもの沢が筋を成し、左手には気田川の流れがある。
北遠地域は実に水の豊かな土地である。


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気田川橋、という吊り橋がある。
ここももちろん県道の一部で、自動車も通る。


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気田川は、この先で天竜川と合流、県道も天竜川沿いを走ることになる。
天竜川は、気田川のそれよりも流れが激しい。
水音でその激しさが窺い知れる。


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横山橋の手前で、国道152号線へ。
ここからは、よく知る道。
毎月一回、山仕事で通る道だ。
そして、道の駅「天竜相津花桃の里」まであと少し。


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天竜-遠州自転車めぐり 記事一覧
 ⇒ 1.はじまり
    2.木造駅舎の掛川駅
    3.天竜浜名湖鉄道に手をふる
    4.ローカル線に別れを告げて
    5.一体となる森と道路
    6.て、ていきゅうび!?
    7.気田川(けたがわ)
    8.天竜相津花桃の里(てんりゅうそうづはなもものさと)
    9.掛塚

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 ⇒ 8月27日 掛川-春野-天竜二俣-掛塚-浜松
 ⇒ 8月28日 浜松-中田島砂丘-太平洋岸自転車道-御前崎-焼津

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by kaze_soyogu | 2010-09-12 00:21 | 天竜-遠州自転車めぐり

天竜-遠州自転車めぐり  一体となる森と道路



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県道53号線「信州街道」に入ると、三倉川の清流と山間の道となる。
田中の小道、とまではいかないが、しばらく里の光景の中をのんびりと進む。
そこかしこに製茶直販の幟(のぼり)が立つ、茶処・掛川路である。


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次第に勾配がきつくなり、森の中に入ってゆく。田んぼは次第に姿を消し、木々のざわめく道となる。

ガードレールは、ない。

緩やかな山の斜面と道路を隔てる物が無く、木々と共に走っているような気持ちになる。
この開放感が、たまらない。

・・・が、ところどころ道が開け、その度に強烈な日差しに打たれる。
特に一つ目のトンネル、三倉トンネル辺りは辛かった。
上り自体、今の僕らには大したことはないが、この暴力的な暑さには手も足も出ない。
僕はまだ大丈夫だが、彼女は顔を赤くしてのぼせ上がっている。
短い距離で2~3回ストップ、少しぬる目のボトルの水を頭に垂らし、ハイドレーションの氷水を手足かける。
更に干し梅や塩飴を補給しながらゆっくり進む。
アームカバーやウェア、頭に巻いた手拭いも濡らし、走行風のクールダウン効果を高める。


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しばらく進んだ先の「周智トンネル」を抜けると、この日の最高点に達する。
ここからは先は、一部を除き下り基調。
遠くの蒼い山々を眺め、一息ついたあと、昼食ポイントに選んだ「春野いきいき天狗村」まで一気に坂を駆け下りた。



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by kaze_soyogu | 2010-09-07 22:33 | 天竜-遠州自転車めぐり

天竜-遠州自転車めぐり  天竜浜名湖鉄道に手をふる


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国道1号をまたぎ、天竜浜名湖鉄道沿いの県道40号に出る。
途中、線路に沿う細い路地を見つけ、吸い込まれるように入り込む。

そこは天竜浜名湖線、「いこいの広場駅」に通じる小径だった。


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意識しなければ通り過ぎてしまうような、小さな駅。
自転車置き場に止めてある台数を見ると、それなりに利用者はいそうだ。


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小さなホーム。
木製の表示板。
錆の浮くのベンチ。
まばらな時刻表。
フェンスも無く、景色にとけ込むホームと線路。

思わず待合室で昼寝をしたくなる、可愛らしい駅だった。


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しばらくの間、線路沿いの小径を走る。
右手に単線の線路、
左手には田んぼ。

日陰が無く楽な道ではないが、そよぐ風は涼しい。
線路沿いにしばらく走ると、踏切が鳴る。


 「どっちから??」

カメラを片手に、ふたりで前後を見渡す。


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後ろから、大きな車体を揺らして、一両きりの列車が姿を現す。


 「わあ~」

白い車体に、オレンジとグリーンのライン。
東海の景色にとけ込む列車に、僕は手を振りながらシャッターを切った。



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by kaze_soyogu | 2010-09-06 00:09 | 天竜-遠州自転車めぐり

天竜-遠州自転車めぐり  木造駅舎の掛川駅


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掛川駅北口は、新幹線の駅で唯一、木造駅舎を備えている。

新幹線の駅は、駅前を含め豪華ではあるけれど無機質な駅が多い。
駅前の景色も、大体が画一的で同じ顔。
降りた時、都内とそれほど変わらない景色が広がると、どうも実感が沸いて来ない。

掛川はこの駅舎のお陰で、新幹線での輪行ということを忘れられ、遠征のスタートを盛り上げてくれる。

この駅舎の前で自転車を組み、記念撮影を済ませてスタートした。



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by kaze_soyogu | 2010-09-05 23:28 | 天竜-遠州自転車めぐり

天竜-遠州自転車めぐり はじまり


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はじまりは、祖父から届いた一通の封書だった。


封を開けると、そこには広報の切抜きが2枚と、メモのような手紙が入っていた。

切抜き1枚目は、太平洋岸自転車道(静岡県道376号浜松御前崎自転車道線)の菊川にかかる、「潮騒橋」の写真。
2枚目は、遠州灘沿いの松林の中を通る、自転車道の写真。

「太平洋岸自転車道にはこんなところがあります。車では通れません。私も通った事がありません」

手紙の内容は、それだけだった。

祖父の家は、磐田市掛塚と言い、天竜川のほとりにある。
河口から2km弱。夜には潮騒も聞こえてくる。
そして太平洋岸自転車道は、祖父の家から50m程度のところを通っている。

手紙の意図を理解した僕らは、早速日取りを決め、コースを設定した。


日取りは1泊2日。
遠州灘は晴れると南西の風が吹く。
ならば自転車道は2日目の復路にしよう。
静岡まで通っているけれど、強い日差しの中、海辺をひた走るルートだ。
100kmが限界か。
ならば、御前崎を通って焼津までだな。

1日目は、折角遠州に行くのだから、僕が月に1回山仕事に行く場所の周辺を彼女に知ってもらおうか。
佐久間・水窪では少し遠い。春野辺りならなんとかなりそうだ。
春野はa-rouさん縁の土地。ちょうどいい。
まず掛川からローカル線の天竜浜名湖線沿いに。
そこから太田川、三倉川、そして日本の川百選にも選ばれている「気田川(けたがわ)」沿いに。
最後は天竜川へ抜け、ここから掛塚まで一気だ。


こうしてコースが決まった。

 ⇒ 8月27日 掛川-春野-天竜二俣-掛塚-浜松
 ⇒ 8月28日 浜松-中田島砂丘-太平洋岸自転車道-御前崎-焼津


早速祖父に手紙を返し、出発前々日の25日に電話をかける。
開口一番、

 「いまどの辺だ?」

祖父の中では、もう僕らは遠州を走っていることになっているらしい。


こうして、僕らの「天竜・遠州自転車めぐり」がはじまった。


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    6.て、ていきゅうび!?
    7.気田川(けたがわ)
    8.天竜相津花桃の里(てんりゅうそうづはなもものさと)
    9.掛塚

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by kaze_soyogu | 2010-09-05 23:13 | 天竜-遠州自転車めぐり


自転車をカッコよくカスタマイズ。そしてときどきポタリング。ある日突然シクロツーリストになったりも。


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