風そよぐ、晴れた海

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3灯化実現例。Fフォーク理想の位置に2灯配置するには? その1

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ナイトライド。

夏になると、暑い日中を避け夜走る、という方も少なからずいらっしゃいます。
長期休暇を利用した長期ツーリングやロングライド人口も増えています。
またブルベもここ数年盛り上がっており、これらの状況から、街灯の無い僻地、峠道、河川敷のサイクルロードの深夜走行の機会も増加します。

そうなると、最も懸念材料となるのが深夜ライドの生命線、「ライト」。
専用リチウムバッテリーライトでは明るいライトは沢山ありますが、やはり単三電池が使用できるライトは、コンビニでバッテリーが手に入り、充電池も量販店で簡単に手に入るというアドバンテージがあります。
が、しかし。


これまでは単三電池使用(または単4を3本)の自転車用ライトは暗かった。


こういったユーザーの要望を受け、近頃は4000カンデラ(Hiモードは体感で200ルーメン強と思われる)を誇る、CATEYE HL-EL540RC(キャットアイ)、最大240ルーメンのDOSUN A250(ドーサン)、最大200ルーメンのGENTOS AX-002MG(ジェントス)、なんとMAX475ルーメンのLEZYNE POWER DRIVE XL(レザイン)など、明るい自転車用ライトも増え、明るいライトは高輝度マグライトしか選択肢がなかった一時期よりは、かなり状況も改善されてきました。





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価格:7,180円(税込、送料別)







これらの自転車用高輝度ライトの性能比較は、さまざまなブログやECサイトで特集されています。
特に、ひびき出版発刊のCYCLO TORIST(シクロツーリスト)誌 vol.6に、編集長田村氏による渾身の検証記事が掲載されています。


 → シクロツーリスト&ランドヌールときどき模型の製作日記 「ライトのテスト」

これらのライトは、自転車用に特化しているため、凡そ車道1車線分とかなり広角に照らしてくれます。
私はキャットアイ HL-EL540RCを使用していますが、夜の荒川であればHiモードで十分です。


しかし、真夜中の郊外、田舎道や峠ともなるとこれ1灯ではとてもじゃないが力不足。郊外なら2灯、峠なら3灯は必要。
同じサイクルロードでも、多摩川の昭島以西は非常に暗く、ヘアピンカーブも多いため、3灯欲しくなります。
2~3灯にする場合、光軸や光の飛びの違いから、ライトの種類を変え、取り付け位置を変えたいというユーザーもいらっしゃるでしょう。
また、ライトは電気製品なので、振動によるトラブルも多い。
その為の保険として、3灯目を用意するという側面もあります。


私の場合、キャットアイ HL-EL540RCをメインとし、サブで増やす場合はマグライト、OLIGHT(オーライト) T25の光量5段階調節モデル(生産中止、現在は後継モデルが発売されています)を使用しています。
マグライトは、高輝度自転車ライトも高輝度マグライトも、それぞれ光の飛び、照射範囲に癖があります。

ここは、それぞれ好みもあり、また微妙な違いにより多数の商品があるため、トライアンドエラーしかないというのが実情です。
明るさはもちろん、電池のライフと調節段数も合わせて考えなければなりません。
私のOLIGHT T25は、フルモード(190ルーメン)で電池ライフが1.5時間ですが、4段目(90ルーメン)だと5時間になります。
なので、複数セットで使えば、1灯で何度も電池を交換するよりも経済的なのです。

お互いを補完し合う意味でも、様々なマグライトを自転車ライトとセットで試してみると、納得のいく組み合わせが見つかると思います。











本題に戻りますと。
2灯なら、ハンドル周りプラス、ハブ軸にクルップスのBX1ランプホルダーや日東ランプホルダー、KCNCのランプアダプターを使用し、取り付けることも可能でしょう。








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私はハブ軸には日東ランプホルダーを使用し、
フロントバッグを使用する場合は、ハンドル周りのライトは取付を逆にし、上から照らします。
ライトは照射角の関係上、あまり上には取り付けたくないのですが、Fバッグ(ロードバイクの場合はハンドルバーバッグし使用する場合が多いかと思います)を付けた場合は致し方ありません。


しかし3灯の場合、あと1灯をどこに付けるか。フロントバッグ、ハンドルバーバッグを使用した際は、特に困ります。
ハンドル上に2灯付けても、照射角の関係上路面をスポットで照すようになってしまいます。
ある程度低い位置、できればFフォークの真ん中あたりにに取り付け、路面を長く遠くまで照らしたい。
何より、上からライトが2灯も飛び出していると、カッコ悪いw


Fフォークにホルダーを取り付けるのであれば、MINOURA(ミノウラ)のフロントフォーク用ランプホルダー、BASSOがありますが、現在カタログ落ちの上に、このホルダーは真円・楕円フォークにしか対応していません。
私のロードバイク、Bianchi VIGORELLI場合は、フロントフォークが楕円・真円ではありません。
なので、3灯の場合はこのようにいくつかのパーツを使用、Fフォークの車輪ハブ軸近くクイックレバー側に取り付けています。


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100%理想の位置ではありませんが、それでも上に付けるよりは余程マシ、キャットアイと共に強力に遠方と路面を照らしてくれます。

実際この装備で真夜中に街灯もない峠道を走りましたが、光量も照射角も全く不安はありませんでした。


次回は、このホルダーの取り付け方をご紹介しましょう。

 → 3灯化実現例。Fフォーク理想の位置に2灯配置するには? その2

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by kaze_soyogu | 2014-08-17 15:52 | 自転車ライト関係

ボトルのキャップが、落ちたw

先日、自宅-奥多摩湖を往復した時のこと。

多摩サイで一休み、さて水浴びでクーリング、ついでにドリンクでもとボトルを抜こうとした嫁であったが・・・

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ボトルのキャップが、無い!!ww

キャップが緩んでどこかで落ちた模様。
こんなこともあるんだねぇ。
ハイドレーションを持っているので、一大事にはならなかったが、それが無かったらと思うとゾッとする。

同じ期間使っている私のポーラーボトルは、こういったトラブルは無いので、今回はしっかり締めていなかった可能性が高い。

それにしても、ドリンク系のトラブルは何故か嫁の方が多いのである。



ちなみにこのボトル、まぁ自転車ブログを見る方には説明不要だろうが、事前にドリンクを凍らせておくことができる。
普通のドリンクボトルよりも保冷力があり、2/3程度凍らせておけば真夏でも1~1.5時間程度は冷たい状態が保てる。

路面店にはたまに、このボトルのキャップを置いている店舗もある(Y's ROADなど)ため、キャップが緩い、割れた、無くしたなどのトラブルにも対応することができる。

この類のボトルは、CAMELBAK(キャメルバック)などでも発売されており、こちらは温かい飲み物の保温も可能だとか。

なお、僕らは夏場はボトルに麦茶を入れている。
市販の麦茶パックを入れ、氷や水を注ぎ足ししても薄まらないようにしているのだが、丸々1袋だと初めが濃すぎる。
なので、100均のお茶パックに半分ずつ分け、お茶パックを2重にして入れておく。
そうすると、ちょうど良い濃さで飲むことができる。
(凍らせる場合は、まず水を入れ凍らせておき、麦茶パックは出発前に入れるとよい。麦茶パックごと凍らせると、シャーベット状になった時に振ると麦茶パックが破れてしまうことがある。)


麦茶は当然、ミネラル麦茶で決まりですw。







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by kaze_soyogu | 2014-08-11 22:27 | ツーリングイベント&自転車旅

日本海へ 第3章 合流。

4時半頃、彼女が自転車を抱え店に入ってくきた。
輪行のあとはずっと、輪行袋に入れたまま持ち歩いていたらしい。



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朝食を済ませると、早速パンク補修に取り掛かる。
チューブを引っ張り出すと、案の定リム打ちパンク。
聞くところによると、大き目の石を踏んだらしい。
この20Cのタイヤはサイドが柔らかいため、空気圧を高めにしても結構簡単にリムを打ってしまう。
チューブを交換しタイヤをはめ、空気を入れて完了。所要時間は10分弱。


時計を見ると、5時50分。
さ、ここからふたりの日本海がスタートだ。



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熊谷から本庄までは、特に見るべきものもない。
沿道は、ただ廃墟となったカラオケ店やパチンコ屋など、まるで「廃墟街道」とでも言うべき様相を呈している。道幅は広くないし舗装も割れているが、交通量が少ないのでさほど苦にならない。


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7時過ぎ、神流川を渡り、群馬県に入る。僕らにとって初の群馬県。
そこから高崎駅近く、烏川沿いの聖石橋まで17号で。
この先で18号に入るが、分岐点がややこしそうなので、聖石橋を渡り烏川右岸を走る。



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しばらく走ると、木造の橋が目に入った。
橋脚は鉄筋、橋は木造だ。
よし、あそこを渡ろう。


ゴトゴトと音を立てながら、二人して渡る。
木の感触は当たりが柔らかく、心地よい。
向こうからお父さんと娘さんだろうか、クロスバイクに乗った3人連れが渡ってくる。
皆、ニコニコだ。



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橋を渡ると、サイクルロードが現れる。
右手には国道18号。
左手には碓氷川。
しかし、心地よいサイクルロードはすぐに終わり、国道18号・安中バイパスと合流し、碓氷川を渡る。


安中市街を越えると、次第にアップダウンがきつくなり、しかも直線的な道で交通量も多い割に路側帯も狭いため、辛いペースが続く。

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by kaze_soyogu | 2011-07-08 00:12 | 日本海へ

日本海へ 第2章 出発。

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4月30日23時ちょうど。
興奮状態で仮眠もままならぬまま、出発。
眠ろうとしたけれど寝付けず、2時間弱しか眠れなかった。

僕のルートはは荒川を秋ヶ瀬橋まで。そこから国道17号に入り、熊谷まで。
荒川では、2台のロードとすれ違う。
ロングライドの帰りだろうか。


25~27km/h程度のツーリングペースで快調に走る。
ところが、出発から25km地点の朝霞水門を過ぎた辺りで、突然体に寒気が走り、足に力が入らなくなる。
それこそ、突然ひと踏みが「スコッ」と抜け、その後は足が震えて踏み込めない。
それから50mも走らないうちに、目が回り痺れが走り出す。


明らかにエネルギー不足だ。


そう言えば、朝食を摂ってから、一切何も食べていない。
興奮状態だったため、空腹に気付かなかったのだ。
それにしても、まさか走り出して1時間で、こんな状態になるとは。


腹もくだり始め、フラフラになりながら秋ヶ瀬橋を渡り、半ば夢遊病者状態で7-11へ。
おにぎり3つにパンひとつ。それにサンドイッチ1つ。
基本的にコンビニ飯は好きではないが、こんな時には神にすら思える。
次第に目眩も痺れも止まり、体が温まるのが分かる。
暖かいお茶も飲み干し、20分ほど休憩。


ふたりで走る時は、食いしん坊の彼女に引っ張られ、頻繁にあれやこれやと補給する。
なんせ、「おいしいものを食べて肥えるのなら本望!」の人である。
食べ過ぎ、前傾姿勢が取れなくなることもしょっちゅうだ。
しかし、ひとりだと未だにこうなってしまう。
二人で走ると、お互いにお互いの弱い部分を補完できる。
ひとりで走ると、それを痛感する。


再スタートし17号に出ると、連休中の深夜というだけあって、交通量が極端に少ない。
大宮を過ぎ、16号と交差するところで高架となり、迂回の為多少迷いはしたが、
基本的には順調に走れた。


鴻巣に差し掛かると、霧雨が舞い出す。
ウェザーニュースの予報でも、気象庁でも、雨の予報は無かったはずなのに。
だが、熊谷市に入ると霧雨は止み、ほとんど濡れずに済んだ。


3時半頃に待ち合わせ場所の駅前のファミレスに到着。
彼女とは4時に待ち合わせだが、まぁ遅れて来るだろう。
到着のメールを入れ、一眠りすることにした。

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by kaze_soyogu | 2011-07-07 13:19 | 日本海へ

日本海へ 第1章 見送り。

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4月30日。晴。
8時ちょうどに彼女が出発。
僕も朝霞水門まで見送るため、一緒に出発する。


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幸いにも、荒川サイクルロードは弱追い風。
荒川は、常に風が吹きながれる。
最低でも3~5m。7m、10m、それ以上もザラに吹く。
冬は上流から下流へ。夏は下流から上流へ。
5月はじめのこの時期は、次第に下流から上流へと移り変わる時期で、日によって追い風になり、日によっては向かい風になる。


  追い風なら荒サイで行きな。向かい風なら、秋ヶ瀬橋から17号へ出た方がいい。
  あい。


前日そう言い交わしていたが、これなら荒サイで行けそうだ。
もちろん17号の方が距離は短く速度も上がる。
しかし、如何せんトラックが多い。
享楽的で気分で漕ぐ彼女は、交通量の多い道では極度に消耗する。


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9時50分、朝霞水門で見送り、何も起きない事を祈りながら、僕は引き返す。
走りながら、あと半日後、夜の闇の中を日本海に向け出発している自分をイメージする。


  遠くに見える山並み。
  木々に囲まれた峠の光景。
  うっすらと記憶に残る、浅間山の山容。


  母の育った信州上田の街並みや、間近に迫る太郎山、そして虚空蔵山の山陰。
  山の合間を流れゆく、千曲川の水音。
  最後の下りでは、潮の香りが段々と強くなり、ゴールへの道しるべとなるだろう。


  碓氷峠から県境向こうの軽井沢を眺めた時、自分はどんな顔をしているだろう。
  野尻坂峠から越後の国に入るその瞬間、どんな気持ちになるんだろう。
  日本海に着いた時・・・。


まだ見ぬ道程をイメージする度、ワクワクしてくる。
ドキドキが止まらなくなる。
大人になってから、自転車に乗りはじめる前まで、ここまでのワクワク感を抱いたことがあっただろうか。


11時頃部屋に戻り、一息ついて風呂に入る。
2時頃、仮眠のため一度布団に潜る。。。


直後、携帯が鳴る。
彼女からの着信だ。

いや~~な予感。。。


  「パンクしちゃった。。。」


ああ、やっぱり。。。
聞くと、荒サイの北鴻巣のあたりで小石を踏み、リム打ちパンクしたらしい。
そこまでは、いつもの通りポタペースで榎本牧場に寄ったり、その先にあるうどん屋で昼食を摂ったりと快調に楽しんでいたのだそうだ。
パンク地点から予約している熊谷のホテルまで、約10km。
まさか10km押し歩きするわけにもいかない。
そこで、1km強先のJR北鴻巣駅まで歩き、熊谷まで輪行するよう伝えた。


正直に言えば、例え10kmでも輪行を挟むのは本位ではない。
だが、ここで無駄に体力を消耗するのは得策ではないのも確かだ。
そこは彼女も、電話の向こうで納得している。
なに、10km走るのと1kmビンディングのシューズで歩くのでは、体力的には歩く方がきつい。
この旅の彩を霞ませるほどの大事件でもない。


ふと、思い浮かんだ。
僕は、母が上田育ちということから、真田氏への思い入れが深い。
その真田氏分家、沼田城主(のち上田城主→松代城主)・真田信之の正妻「小松姫」が亡くなった地が、その武州鴻巣だった。
大阪の陣の後、長らく江戸に詰めていた小松姫。
だが晩年病にかかり、草津に湯治へ向かう途中、鴻巣で亡くなった。
小松姫は夫からの信頼は厚く良妻賢母の誉れも高かった。
その知らせを聞いた信之は、「我が家から光が消えた」と大いに落胆したと言われている。


そんなところでパンクとは。
なかなか心得た相方である。


パンクの知らせの後、気持ちが高揚しすぎていたこともあり、どうにも眠れない。
結局2時間弱の睡眠で、23時、僕も出発する事になる。


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by kaze_soyogu | 2011-07-06 14:58 | 日本海へ

-序章5・トラブルは必ず起きる。それぞれにあわせた装備-

工具とスペアパーツはどうするか。


アーレンキー、ミニプラスドライバー、パンク補修キットと換えチューブそれぞれ2本。
これらは常に携帯している基本装備。
携帯型マルチツールは意外に重く、何より使い辛いので、持ってはいるが使っていない。
チューブは1本ずつでも良いが、特に彼女のリアタイヤは、渡辺氏の提案により今回だけ20Cを履いている。
20Cだと確かに軽いが、ハイトが低い分リム打ちパンクのリスクも増えるため、チューブ2本は必須だ。
1本パンクしたら、休憩ポイント、最悪でも宿でチューブをパッチ補修し、常に2本生きている状態にする。
パッチは非常に使いやすく確実な、TIP TOPの16mmと25mmのパッチセット。
25mmはロードチューブには大きいが、工夫すれば問題なく使えるし、ごく希に、この大きさが必要になる場面もある。
このパッチセットは、これまで失敗が一度も無い。マルニの薄型パッチは失敗しやすく、イージーパッチも空気が抜けやすかったが、チップトップではそういうことが全くない。


それに加え、携帯型マルチツールより取り外したチェーン切りとコネクトピン。
ミッシングリンクは便利で、元々僕のロードには付いていたのだが、最近リンク部分で滑る現象が起きている。
これがどうにも気持ち悪い。だから彼女のチェリーには使っていない。


そして最も大事な装備が、彼女のホイールのスポーク。
彼女はこの1年で、3回スポーク切れを経験している。
1回はフロントだが、残り2回は後輪スプロケの逆側だ。


このホイールは渡辺氏手組みのホイールで、アラヤの650Cの28穴のリム(渡辺氏手持ちの古物、今はアラヤに650Cリムは無い)にデュラエースのハブで組んである。
ツーリング用途と言うことを考慮しクッション性を重視して組んでいただいている。
つまり、緩めに組んであるのだ。
リムもディープリムではなく平面なので、編みの緩さと相俟って非常に柔らかく、体への負担が少ない。
普通の女の子のペダリングならば、このホイールは心地良くトラブルも少ないホイールのはず。


しかし、彼女はとことん踏む。それはもう踏む。
当人は回しているつもりなのだが、彼女のペダリングを見た誰もが「踏んでますねぇ」と言い、渡辺氏も「もう少し回しなさい」とおっしゃる程度に踏む。
踏みっぱなしで160km走るし、踏みっぱなしで風張も上る。



信じられない。


と言うとどんな剛脚か、と思われる知れないが、平地は常に22~23km巡航だし、坂は3%だろうが6%だろうが12%だろうが、常に時速6~8kmだ。


もう訳が分からない。


はじめは回すようアドバイスしたり練習もしたが、それだとすぐに疲れ、ほとんど走れなくなる。
こうなったらもう、低いケイデンスで徹頭徹尾踏んでいただくしかない。
そのペダリングで1日の獲得標高2000m程度は上れるし、最長坂を含め180kmは走れるのだから、それが彼女に合っているのだろう。
セオリーはセオリーだが、それぞれ脚質や個性がある。勝つためではないのだから、そこは合ったやり方が一番だ。


それはそれとして、そういうペダリングだから、スポークのたわみが大きく負荷が早いうちに累積し、切れてしまう。
1年で3度のスポーク切れは、渡辺氏も初めての経験だとおっしゃっていた。


ならば、スポークは切れるもの、と考えておいた方が、無難であろう。
28本でしかも緩めに組んであるので、1本切れたら次々切れる、と言うことは無く、また切れた両脇を締めればある程度対応はできる。
ホイールで乗り心地を調整でき、トラブルも臨機応変に対応できる。これが手組みの良さだ。
だが1本切れたまま走るのはやはり辛いものがあるので、スポークをそれぞれの長さ2本ずつ、そしてニップル回しを携帯した。


あとは、万が一に備えて最低限のエイドセット、ソーイングセットと衣類・バッグ補修用の布パッチ(貼付タイプ)、コンパクトなエッチング鋏(薄い金属も切れるもの)、ビニールテープもセットした。


こうして万全の準備が整った。

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by kaze_soyogu | 2011-07-05 23:47 | 日本海へ

-序章4・バッグは背負うか、自転車に任せるか -

荷物は背負わない。コレが基本だと思う。


バックパックは容量があり、融通が利く。この点は確かに魅力だ。
しかし、肩、首、腰への負担が大きい。
MTBの頃は、よくバックパックも使っていたが、残念なことに僕も彼女も撫で肩。
腰と胸のバンドを締め固定し、、肩に負荷が掛からないようにしても、どうしても無意識に肩が張る。
すると、ロングライドになればなるほど吐き気がするくらい肩が凝ることがあった。
ロードだと、その傾向が更に顕著になり、ほとんど使えない。
また取出しが不便で、下記のようにサイドバッグを使いバックパックは通勤や近距離にしか使わないようになった。


 ⇒ サイドバッグは神である。


しかし、残念ながらロードにはキャリアが付かない。
シートポストに取り付けるキャリアも、シートポストの突き出し量が短いため、使えない。
アタッチメントを使えば、ミノウラの鉄製キャリアが付くが、フロントが軽いロードにリアキャリア・サイドバッグでは、前後の重量バランスの崩れががMTBの時より大きくなる。


MTB+リアキャリア+サイドバッグ時代の経験上、リヤだけが重くなると、上り坂では後ろから引き摺り下ろされる状態になり、増えた重量以上に負担になる。
また、ダンシングで自転車を振ると遠心力の影響で実際の振りと左右の荷重移動がバラバラになる。
このことから、重量バランスがなにより重要な事を学んだ。


そもそも、2泊3日、着替えなどは全て送っている今回は、そこまでの装備はいらない。


このことから、先人たちのランドナーのように、フロントにバッグを置き、サドルバッグで重量バランスを取ることを基本とした。



今回は荷物が少ないので、大きなフロントバッグは必要無い。
なので、モンベル・サイクルフロントバッグを装着。




montbell モンベルサイクルフロントバッグSO/GM

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僕はネイビー、彼女はオレンジ。
このバッグは両サイド、真ん中の3室に分かれている。
真ん中は口が小さく、頻繁に取り出すものを入れておくには向かない。
休憩時の補給食や、防寒具などを入れておくのに適している。
少々コツがいるが、押し込めば、なんと半袖ジャージ、インナー、レーパン、薄手のハーフパンツ、指切りグローブ、靴下、手拭2本までなら、ジップロック2袋に分けて入れることができる。
今回真ん中は、途中気になったお店の買い物を入れるため、ほぼ空にしていた。
両サイドは、アミノ酸系粉末サプリ、クエン酸サプリ、薬、予備電池、デジカメ、携帯などを入れておくと便利。これらは全部入り、まだ若干の余裕がある。
特にデジカメは、慣れればトピークのトップチューブバッグよりも出し入れし易い。


またサイクルフロントバッグは、工夫すればサドルバッグとしても使える(もともとはツーリング車用のサドルバッグとして作られたものだとか)。
後のひとり旅の際には、サドルバッグとしても使っている。


それともうひとつ、これは常につけているものだが、ヒップバッグ身に付けて行くことにする。
ヒップバッグは、なんだか分からないが、腰が落ち着く。しかも重さをあまり感じず、負担を感じない。
ヒップバッグは、サイクール ランバーパック 5を常に使用している。






ベンチレーションのために、アルミのフレームが入っているが、あまり効果を感じなかったこととフィット感が低下し揺れること、また容量が減ることにより、フレームを外した。
背面のファスナーを開放すると、外すことができる。


これは1.5リットルのハイドレーションにも対応し、夏場は手持ちのドイターの2.0リットルのハイドレーションを折り、縦にして入れ、使用している。これでも充分使用可能だ。


きっちり締めれば、かなりフィットしてくれる。バックパックよりも負担が少ない。ただ、モンベルのバンドはフロントバッグもそうだが緩みやすいので、時々締め上げてやる。
締め上げは、バンドを引っ張るだけで良いので、乗りながらでもできる。


ここには、ウィンブレ、ネックウォーマー、イヤーウォーマーなど防寒具を入れた。


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by kaze_soyogu | 2011-06-29 21:22 | 日本海へ

-序章3・できるだけ軽く。送るべきは送り、持つべきは持つ。-

荷物はどうするか。


なるべく軽くしたいから、寝巻きその他は軽井沢と直江津のホテルに送ってしまおう。
1日あたりの距離もそれなりだから、ホテルに着いたらなるべく何もせず寝てしまいたい。
だから洗濯もカットする。
そうすると着替えがいる。ならば着替えのジャージも送ってしまおう。


直江津ではその後走らないから、普段着の着替えでいい。
サプリも当日分のみ。それ以上は送る。
僕らは何かと荷物が多くなりがちだ。なのでなるべく厳選し、彼女の荷物で重くなりそうな物は僕が持った。


5月とは言え、峠は寒い。天気が曇りならば、平地も完全夏ウェアでは若干冷える。
基本夏ウェアにウィンブレ、ウォーマーで走る。
1泊目の軽井沢の朝は、気温7度前後だ。だから防寒具は必要になる。
野尻坂峠など、まだ雪が残っている。
しかも、峠を越えるのが日暮れ時可能性も否定できない。


サイクリング中に寒さに震え辛さばかりが記憶に残るような旅ではお話しにならない。
そこで、ネックウォーマーやイヤーウォーマーは常に携帯することにした。


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by kaze_soyogu | 2011-06-29 21:15 | 日本海へ

-序章2・ふたりの旅程をずらすこと-

旅立ちの日は、彼女は4月30日。僕は5月1日深夜。


当初ふたりとも軽井沢での1泊だけで行く予定だったのだが、100km以上走って碓氷峠という事もあり、体力に不安のある彼女は、疲労を考慮し熊谷での1泊を増やす事にしたのだ。
平地とは言え、峠越えの日に走行距離が80km減るのは、確かに楽だ。


それまでの経験から、峠越えの苦・楽は、平地、そして峠道に差し掛かるまでのアップダウンが左右する。
平地の距離が伸び、時間が押せば押すほど、焦る。
焦れば平地で踏んでしまうし、手前のアップダウンの疲労が増す。
そして、峠道でヘタる。


峠道全行程を押して上っても、まだ日暮れまで余裕がある程度が理想的だ。
逆に高崎までだと、すぐに登りが始まってしまいアップができない。
これはこれでまた辛い。
それを考えると、熊谷1泊はちょうど良い。


僕は夜通し走り、朝方熊谷で彼女と合流する。
三度の飯よりナイトライドが好きな僕としては都合が良かった。
当日は、家から25km地点にある朝霞水門まで僕が見送る事にした。


ただひとつの心配は、そこから熊谷まで、トラブル無く辿り着けるかだった。


彼女は、ロードのタイヤをリムから外す事はできるが、取り付けができない。
MTBでは何度かタイヤ交換しているので問題ない。
しかし、彼女のロードのリムはフラットで、タイヤのビートを落としこむことができない。
更に、アラヤの650Cリム(現在廃盤)にContinental Grand Prix 650x20C(現在廃盤)や650x23Cを嵌めようとすると、許容周差をプラスに取っているかマイナスに取っているかの関係で、恐ろしくきつい。
友人のチューブレスよりも、嵌めにくい。
僕もコツを掴むまで、ビートをぶった切ってやろうかと思う程度に苦労した。
なので、彼女の腕ではパンク時タイヤを外せても、タイヤレバーを使っても嵌める事が難しい。
しかも、後輪はパンクリスクの高い20Cだ。


  みこの気ままな乗り方で大丈夫だろうか。。。


この点だけは、不安がよぎる。


それはさておき、こうしてふたりの日本海挑戦の旅程が出来上がった。


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by kaze_soyogu | 2011-06-29 19:06 | 日本海へ


自転車をカッコよくカスタマイズ。そしてときどきポタリング。ある日突然シクロツーリストになったりも。


by FucaNeus

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